毎年3月にアメリカのマイアミで開催される世界最大級の音楽フェスティバル「ULTRA MUSIC FESTIVAL」。1999年に始まったこのフェスティバルは今年17周年を迎える。出演DJの数も桁外れで、世界中のTOP DJがこのフェスへの出演を熱望し、スケジュールを調整することでもこのフェスの重要性がうかがい知れる。毎年数秒でチケットが完売するマイアミのほか、今までにスペイン、ブラジル、チリ、アルゼンチン、クロアチア、韓国、南アフリカ、日本と世界9カ国で開催された。そんなウルトラの初期ラインナップを紹介しながら、歴史を振り返ってみよう。

1999: 

ラッセル・ファイビッシュ(Russell Faibisch)とアレックス・オメス(Alex Omes)より初めて開催。当時フェスの名前は「ULTRA BEACH MUSIC FESTIVAL」として発表され、デペッシュ・モード(Depeche Mode)のアルバム『Ultra』にちなんで名付けられたとのこと。1日のみの開催を行い約1万人の来場者を記録。

2000:

2000年に再開催され、ラインナップには今でも活躍中の現役DJであるJohn Digweed、Paul van DykeやSashaが登場。

2001:

もう少し大きい会場に変更となり、Paul Oakenfold、Pete Tong、Erick Morilloがラインナップに加わる。

2002:

ウルトラの定番アーティスト、Tiesto、Carl Coxが登場。ウルトラのロゴもこの年に生まれ、初開催時の3倍もの動員数を記録した。

2003:

5周年を迎えた2003年はライブ・アクトとDJアクトに別れ、ライブ・アクトのヘッドライナーとしてUNDERWORLDが出演。世界中から4万人ものエレクトロニック・ダンス・ファンが集まり、ダンスミュージック界での認知度も高まる。

当時のプロモーションビデオは以下の通り:


2004:

The Chemical Brothers, Plastikman名義でRichie Hawtin, Ferry Corsten, とLCD Soundsystemが出演デビューを果たす。

2005:

2005年のラインナップには2002年に出演したThe Crystal Methodが再出演し、Moby、Rabbit in the Moon、Paul Oakenfold、とDJ Magランキングで1位に輝いたTiestoも出演。その年にUMF Radioもオープンし、世界中のダンスミュージックファンがライブセットを試聴できるようになった。

2006:

2006年のウルトラはさらに大きい会場に変更となり、ラインナップはThe KillersやThe Prodigyのライブアクトに加え、Paul van Dyk、Carl Cox、Benny Benassi、BT、Paul Oakenfold、Infected Mushroomらをフィーチャー。

2006年「Ultra Music Festival」よりPaul OakenfoldのLive Set動画:

2007:

ウルトラの開催期間は1日から規模を拡大し、2日開催で実施。5万人以上の動員数を記録。David Guettaが初出演を果たし、The Cure、Shiny Toy Guns、Deep Dishなどビッグネームがライヴステージに登場。SASHAとJOHN DIGWEEDのB2Bも気になるところだ。

2008:

ウルトラは2008年に10周年を迎え、Tiesto、Underworld、Justice, Paul van Dyk、Carl Cox、Armin van Buuren、MSTRKRFT、deadmau5、Annie Mac、Eric Prydz、Ferry Corsten、Calvin Harris、Moby、The Crystal Method、Boys Noize、Benny Benassi、Armand van Helden、Duck Sauce、David Guetta、 Jes, Enur、 Pete Tong、Jackal & Hyde and Rabbit in the Moonなどなど、10周年にふさわしいラインナップを用意。7万人以上の動員数を記録した。

メインステージに初登場したdeadmau5のセットの様子を捕らえたファン動画はこちら:

2009:

2009年ウルトラは拡大を続ける。エレクトロニック系のアーティストはもちろん、Black Eyed Peas、Cut Copy、Bloc Party、Pendulum、Above and Beyondなど豪華ライブアクトがラインナップ。

こちらの動画でフェス全体の様子と雰囲気が伝わります:

2010:

2010年はTiestoとDeadmau5がヘッドライナーとして登場し、今ではこのフェスの顔でもあるULTRAステージの革新的なステージデザインがデビュー。その年は、初めて全チケットが完売し、約10万人のダンスミュージックファンが来場した。

2011:

EDMの流行に伴い2010年以降、来場者数が急増した。それに伴い、開催期間は3日間に規模を拡大2011年にAviciiとSkrillexが出演デビューを果たし、Armin van Buurenが"A State of Trance"ステージを開設。

「Ultra Music Festival 2011」公式アフタームービーはこちら:

2012:

2011年に初デビューしたAviciiとSkrillexは大ブレークし、2012年にヘッドライナーとして出演。さらに、マドンナがサプライズでプレゼンターとして登場し、AviciiのDJを紹介したことが非常に話題になった。早割先行チケットは20分で完売し、当然一般チケットも即完売。2012年に初出演したアーティストの中にはNew Order、Knife Party、Kraftwerkなど。

「Ultra Music Festival 2012」公式アフタームービーはこちら:

2013:

EDMは世界中でさらに爆発的な人気を獲得。15周年を迎えたウルトラは2週末にわたり開催し、計6日間で30万人を動員!2013年のウルトラはSnoop Dogg、Azealia Banks、The Weekndを含む幅広いジャンルのDJやライブアクトをラインナップ。この年にSwedish House Mafiaが解散を発表をし、最終パフォーマンスをウルトラのメインステージで披露。

「Ultra Music Festival 2013」公式アフタームービーはこちら:


2014:

2014年もラインナップにEDM界トップのアーティストが勢揃い。DiploとSkrillexによるスペシャルユニット、Jack Uがウルトラデビューし、彼らの爆発的なセットが話題となった。そして、Aviciiが体調不良により出演をキャンセルし、代わりにDeadmau5がメインステージに登場。

「Ultra Music Festival 2014」公式アフタームービーはこちら:


いよいよ来月開催される2015年のUltra Music Festival。現在PHASE 1ラインナップが公開となっており、アンダーグラウンドなアーティストをフィーチャーする新ステージ「Resistance」を発表。今年もライブストリームを行うことが期待されているので、パフォーマンスを楽しみにしておこう。「Ultra Music Festival」オフィシャルホームページはこちら。

そして、今年も「ULTRA JAPAN」の開催が決定9月19日、20日、21日の3日間に規模を拡大!現在第1次先着先行チケット販売中。「Ultra Japan」オフィシャルホームページはこちら。