The Chainsmokersは最新アルバム「Memories…Do Not Open」のリリースを発表していたのだが、instagramにてトラックリストを公開。
 
アルバムは4月7日発売予定。iTunesでプレオーダーを開始している。

The ChainsmokersはBillboard TOP100のチャートにこれまで10曲を送り込み、ダンスミュージックデュオとしては異例となる12週連続1位独占の記録も持っている。2人の音楽センスがずば抜けているからこそ成し得た実績ではあるが、彼らが注目を浴びるにはマネージャーAdam Alpert氏のダンスミュージック市場を知り尽くした上で編み出された戦略も無くてはならないものであった。 
Adam Alpertは2014年にDisruptor Recordsを設立し、The Chainsmokers、Vanic、Lost Kings、Life of Dillonなどのマネジメントを行っている。このレーベルからは昨年、1500万枚のシングル売り上げを出した。

そんなThe ChainsmokersのマネージャーAdam Alpertが、Billboardのインタビューで2人がクラブDJデュオからアリーナクラスでのギグを行うレベルのアーティストになるまでの戦略を語った。

The ChainsmokersはDJブースから飛び降りる派手なパフォーマンスでも有名になった。それについては
近年のクラブに通う人々は、「高級なクラブで高いボトルのお酒を飲んだ」という事実よりウェアハウスでもいいからSkrillexレベルのアーティストのセットを見たことに価値を見いだしている。そういった意味で、アーティストの個性が重視されている。

The Chainsmokersがポップシーンで受け入れられるようになるための戦略については
最近のポップシーンは、ジャンルという枠組みを超えて、新しい音を作るアーティストの音を消費する傾向にある。そして、オーディエンスはリリックの意味にもかなり意識を注ぐようになった。その例が "Closer"やTwenty One Pilots"Stressed Out"のヒットだね

The Chainsmokers - "Closer"

twenty one pilots - "Stressed Out"

The Chainsmokersは月1本ペースで何かしらの作品を発表している。その目的については
最近の市場はストリーミングが主流になっているから、1曲ごとに消費されている。それはおそらくみんなが気づいていることだろう。そこで、ファンたちは持続的に満足できるものが欲しいということに気づいたんだ。だから私たちはファンたちのために4週間に1つのペースで作品を発表するという決断をした。それがストリーミングが主流になったこの時代に上手く機能したんだ。プレイリストの作成者は月1で新曲を組み込むことができる。Apple MusicやSpotifyもこの戦略に対して好意的にサポートしてくれたよ。この戦力を実行していなかったらおそらく人々はThe Chainsmokersの存在を忘れていただろう。

また、アリーナクラスのアーティストになるための要因については
初期はダンスミュージックとしての要素が強く、"DJ"というイメージだった。だが、彼らの音楽性が変わってきて、ドラムやキーボードを使ったライブを披露する時もあれば、DJをするときもあるようになってきた。Drewが歌うこともある。これがDJからアリーナクラスのアーティストになった要因かな。

と。彼の大出世の裏側には市場を理解したマネージャーのチカラがあったのだ!