グラミー11冠、アルバム総セールス3,000万枚を誇るモンスター・ロック・バンドフー・ファイターズ。彼らが、待望のニュー・アルバム『コンクリート・アンド・ゴールド』をきたる9月15日(金)に日本を含む世界同時リリースすることを発表した。

前々作『ウェイスティング・ライト』では“アナログ・レコーディング”、前作『ソニック・ハイウェイズ』では”アメリカ音楽の歴史を辿る米8都市でのレコーディングとそのドキュメンタリー番組“と、毎回バンドの中心人物であるデイヴ・グロールの音楽愛に溢れたトピックがそれぞれの作品を貫いてきたが、今回注目すべきトピックとしては、あのシーアやアデルの大ヒット曲で知られる注目のプロデューサーにして稀代のメロディメイカ―グレッグ・カ―スティンと初めてタッグを組んでいるという点であろう。

もともとはデイヴがグレッグのバンドユニット、ザ・バード・アンド・ザ・ビーの熱狂的なファンであったということから数年前に始まった親交に端を発するが、今回のニュー・アルバムの制作にあたり、いつも通りバンドに新たな息吹を吹き込むべく考えを巡らせていたデイヴの頭にふと浮かんだのがグレッグの存在であったという。

たぶんグレッグにプロデュースして欲しいな、と思ったのは、グレッグはこれまでに一度もへヴィーロック・アルバムのプロデュースをしたことが無かったということと、俺たちも一度もポップ系のプロデューサーと仕事をした事が無かったことからかな、と思う
と振り返るデイヴはこうつなげている。
俺はこの作品をフー・ファイターズ史上最もスケール感のあるサウンドにしたかった。グレッグのメロディーセンスとアレンジ力が生きた巨大なロック・アルバムで、モーターヘッドが作った『サージェント・ペパーズ』的な作品を作りたかったんだ。
エンジニアにはベックやレディオヘッドを手掛けるダレル・ソープを起用し、ハリウッドにある老舗スタジオ<イースト・ウエスト・スタジオ>で、デイヴ曰く「俺らのノイズとグレッグの頭脳、洗練されたアレンジ力と作曲能力は極秘に結ばれた」という。こうしてフー・ファイターズ史上、最もラウドで、最も美しい作品が生まれたというわけだ。

 
また、今回ニュー・アルバムのリリース発表と同時に、フー・ファイターズはバンド史上最大級のリリース・イベント兼フェスティバル「CAL JAM/カル・ジャム」の開催も発表。

この秋10月7日(土)に、LA郊外の50,000人以上を収容する巨大なイベント会場で12時間以上に渡り繰り広げられるこの一大フェスティバルには、フー・ファイターズを筆頭に、リアム・ギャラガ―、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、ケイジ・ジ・エレファント、ウルフ・アリス、ロイヤル・ブラッド、ボブ・モールド、ベイブズ・イン・トイランド他、選りすぐりの豪華ロック勢が名を連ねている。またキャンプ場や、バンドに因んだ名前の様々なアトラクションが用意される等、一大テーマ・パーク的なイベントになる模様。気骨のある日本のロックファンはこちらもチェックしてみると良いかもしれない。

この夏はイギリス最大級の音楽フェス、グラストンベリー・フェスティバルへのヘッドライナー出演、サマーソニック2017ヘッドライナーとしての来日も控え、新作リリースの報と共に益々注目度が上がりつつあるフー・ファイターズ。7月26日にはベスト盤を含む彼らの過去名盤全9タイトルが期間限定特別価格でリリースされることも決定しているが、どの作品においても、“ロック”にとことん拘りつつ、常に自らのロックを更新し続ける彼らに、更なる注目が集まっている。

Foo Fighters - Run

【来日情報】
SUMMER SONIC 2017
フー・ファイターズ出演日
8月19日(土) 大阪: オーシャン・ステージ (ヘッドライナー)
8月20日(日) 東京: マリン・ステージ (ヘッドライナー)
http://www.summersonic.com

【プロフィール】
元ニルヴァーナのドラマーであり、現在の音楽シーンを代表するロック・アイコン、デイヴ・グロール(vo,g)を中心とする米ロック・バンド。グラミー賞11冠に輝きアルバム総セールスは3,000万枚超、ニルヴァーナ時代も含めると1億枚にも及ぶ。2014年バンド結成20周年を記念した8作目『ソニック・ハイウェイズ』を発売、2015年にはフジロック・フェスティバルでヘッドライナー出演のために7年ぶりに来日、骨折しながらも圧巻のパフォーマンスを行ったデイヴ・グロールの姿も話題をよんだ。2015年にはEP『セイント・セシリア』を無料配信、2017年夏、サマーソニックにヘッドライナーとして初出場を果たす。
http://www.sonymusic.co.jp/foofighters