90年代、それまでの“タフ”なHIP HOPのイメージを覆し、“ウィットとユーモア”に富んだ全く新しいスタイルで、HIP HOP史上に革命を起こした最も重要な集団として知られる“ネイティブ・タン”の中心的存在として、世界中の音楽シーンに今もなお多大なる影響を与え続ける伝説的グループ、ア・トライブ・コールド・クエスト。11月11日(輸入盤は11月29日)にリリースした18年ぶり6作目となる、奇跡の新作にして最後のアルバム『ウィ・ゴット・イット・フロム・ヒア...サンキュー・フォー・ユア・サービス』が来週の全米アルバム・チャートで初登場1位が確実視されていると米ビルボードが伝えた。全米アルバム・チャート1位獲得となれば、グループとしては1996年に発表した4作目『ビーツ、リズムス・アンド・ライフ』以来20年ぶりの全米制覇となる。また先日、米人気番組”サタデー・ナイト・ライブ”で、残念ながら今年の3月に亡くなったメンバー、ファイフへのトリビュート・ライブとして披露し大きな話題となった「ウィー・ザ・ピープル….」のミュージック・ビデオも公開された。
 

この楽曲は「アメリカ合衆国は、国民に尽くすために存在する」という、アメリカ憲法の一文目をメインテーマに国やメディアの在り方についての痛烈なメッセージを歌った楽曲であり、ミュージック・ビデオではQティップとファイフが自身の音楽/声を通して<現代社会に生きる人々を奮い立たせる>映像となっている。
また初期のア・トライブ・コールド・クエストの作品から参加し、今回のビデオでもカメオ出演しているバスタ・ライムスは次のようにコメントしている。
「トライブが歴史的に、現代に、そして将来的にどういう意味を持つのか分かるだろ。トライブが俺にしてくれたことを振り返るのは素晴らしい気分だ。知的な意味でも彼らは”音楽シーン”に対しとても重要な貢献をしてきたんだ。」-バスタ・ライムス
最新アルバム『ウィ・ゴット・イット・フロム・ヒア...サンキュー・フォー・ユア・サービス』は前作から18年の時を経て完成させた通算6作目となるスタジオ・アルバムで、今年の3月に45歳の若さでこの世を去ったファイフ、2作目以降脱退していたジェロビ・ホワイトも加わった、実質上フルメンバーとしては最後のスタジオ・アルバムとなる。制作陣も、カニエ・ウエスト、エルトン・ジョン、ジャック・ホワイト、アンドレ3000から、今年の第58回グラミー賞では最多11部門にノミネートされ、最優秀ラップソング、最優秀ラップ・アルバムなどの5部門を受賞したケンドリック・ラマー、初期のア・トライブ・コールド・クエストの作品から参加しているバスタ・ライムス、そしてバークリー音楽院出身の日本人で、NYを拠点に活動するキーボード奏者ビッグユキ等、ジャンルや世代を超えた豪華アーティストが参加する話題作で、ここ日本でもiTunes総合チャート2位、ヒップホップ/ラップ・チャートで1位を記録した。
また今作の発売を記念し、世界各国の著名人/アーティストから祝福の動画コメントが寄せられ、ファレル・ウィリアムス、DJキャレド、第56回グラミー賞ベストR&Bパフォーマンス部門にノミネートされたハイエイタス・カイヨーテのネイ・パーム、人気K-POPグループEXOのチャンヨルなど豪華著名人に並び、日本からは井上三太、沖野修也、久保田利伸、Kダブシャイン、Zeebra、スチャダラパー、DAOKO、高木完、DJ KRUSH、DJ MITSU THE BEATS、DJ LEAD等、計10名のコメントが海外公式サイトにて公開されている。 (五十音順・敬称略)

●ア・トライブ・コールド・クエスト海外公式特別サイト:
http://www.atribecalledquestvideos.com/#video_24



伝説的HIP HOPグループ、ア・トライブ・コールド・クエストの新作にして終幕となるアルバム『ウィ・ゴット・イット・フロム・ヒア...サンキュー・フォー・ユア・サービス』のリリースは、2016年のHIP HOPシーンだけでなく全音楽シーンで大きな話題となっている。