昨年10月に発売された2枚組アルバム『ラザルス』より、「ノー・プラン」のミュージック・ビデオが海外にて公開された。生前最後にスタジオ・レコーディングされた楽曲のうちの1つで、ボウイと劇作家エンダ・ウォルシュによって書かれた舞台『ラザルス』の中でも印象的にキャストによって歌唱されているが、今回公開されたミュージック・ビデオはボウイ本人によるヴァージョン。映像は『ナッシング・ハズ・チェンジド』に収録されていた「スー(オア・イン・ア・シーズン・オブ・クライム)」を手がけたトム・ヒングストンによるもので、存命であれば70回目の誕生でもある8日にサプライズ公開となり、24時間のうちに50万回再生された。また、この楽曲はRolling Stoneのサイトでも発表されている“Best 50 Songs of 2016”でも4位にランクインし、『ボウイの偉業を称えた最終章・・・ボウイというユニヴァースから発信した最後のメッセージとなる一曲だ』と評されている。
 

CD盤『ラザルス』DISC2に収録されている、『★』(Blackstar)と同じくダニー・マッキャスリン率いるカルテットと共にレコーディングされた「ノー・プラン」に「キリング・ア・リトル・タイム」、「ホエン・アイ・メット・ユー」、「ラザルス」を加えた計4曲が収録され、『No Plan-EP』と言うタイトルで現在デジタル配信中。

2013年イギリス・ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館よりスタートし、全世界9カ国を巡回し総動員数160万人以上を突破したデヴィッド・ボウイの大回顧展『DAVID BOWIE is』の日本展も寺田倉庫G1ビルにて開催中。ボウイのキャリアを網羅する300点以上の貴重なアイテムが集められ、誰でもなりたい人間になれるのだと教えてくれた不世出のアイコンが、人々をインスパイアし続ける理由を『DAVID BOWIE is』では解明。
 
また昨年の1月8日に発売されたアルバム『★』は、アメリカ、イギリスをはじめとした20カ国以上の国で1位を獲得、2016年のNewsweek,MOJO,Q Magazineなどの各メディアでの年間アルバムの1位を獲得し、2月12日(日本時間13日)、ロサンゼルスのステイプルズ・センターにて開催される第59回グラミー賞授賞式でもアルバム『★』より、“Best Rock Performance”、“Best Rock Song”、“Best Alternative Music Album”など計5部門に渡ってノミネートされている。

 
 
 

「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」デヴィッド・ボウイの世界観やキャリアを総括した大回顧展「DAVID BOWIE is」(会期:2017年1月8日~4月9日、会場:寺田倉庫G1ビル)を開催中