アルバム『★』と同じくダニー・マッキャスリン率いるカルテットと共にレコーディングされた「ノー・プラン(No Plan)」、「キリング・ア・リトル・タイム(Killing a Little Time)」、「ホエン・アイ・メット・ユー(When I Met You)」の未発表音源3曲は、ボウイとトニー・ヴィスコンティ共同プロデュースによる、最後のスタジオ・レコーディング音源としてアルバム『ラザルス』に収録される。
アルバム『ラザルス』には、昨年オフ・ブロードウェイ作品としてニューヨークにて上演された、オリジナル・キャストとバンドによる、劇中で歌われているデヴィッド・ボウイの楽曲「世界を売った男(The Man Who Sold The World)」、「チェンジス」、「火星の生活(Life On Mars?)」などをDisc1に収録、Disc2には、ボウイが最後にスタジオ・レコーディングした3曲と「ラザルス」が収録される計23曲収録の作品。アートワークは、『★』、『ザ・ネクスト・デイ』、『ヒーザン』などを手がけた、ジョナサン・バーンブルックによるもの。日本盤は通常のCDプレーヤーで再生可能な高品質フォーマット【Blu-spec CD2】仕様で発売される。
ミュージカル『ラザルス』は、デヴィッド・ボウイとブロードウェイ・ミュージカルとして大ヒットした『ONCE ダブリンの街角で』の脚本を手がけた劇作家エンダ・ウォルシュによって書かれ、ベルギー出身の演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェが監督した作品。1963年のウォルター・テヴィス著『地球に落ちてきた男(The Man Who Fell to Earth)』がインスピレーション元になっている。この著書は1976年にニコラス・ローグ監督のもと映画化され、デヴィッド・ボウイが中心人物トーマス・ジェローム・ニュートン役を演じたことでも知られ、『ラザルス』はニュートンのキャラクターに焦点を当てたものである。その英国版は11月8日にロンドン、キング・クロス・シアターにて初演される。