2020年4月下旬、インディペンデント映画の定額配信サービス「Cinema Discoveries」(シネマディスカバリーズ)が、シネマディスカバリーズ株式会社よりローンチされる。
それに伴い、制作費の調達の為に2月13日よりクラウドファンディングサイト「Ready For」にて100万円を目標に資金集めを開始する。
 

「名作」が埋もれてしまうインディペンデント映画市場 

2019年の国内映画市場は過去最高となる2,611億円に達したが、その8割以上は大手映画会社が作る全体の15%程度の作品に偏っている。小規模で作家性の高い「インディペンデント映画」については、上映機会が限られ、発信力の弱さもあって「名作」が知られることなく、埋もれてしまう傾向にある。作り手にとっても資金回収が難しく、映画ファンにも存在を知られることもないまま、映画文化のすそ野が狭まっていく悪循環に陥ることが多かった。
 

『カメラを止めるな!』で新たな流れ、 作り手とファンを「つなぐ」チャンス 

しかし、2018年にミニシアターから火がついた『カメラを止めるな!』が異例の大ヒットを記録し、インディペンデント映画への関心が高まった。この流れをさらに後押しすべく、「一部の映画ファンにしか知られていない作品」と、「知る人ぞ知る名作を探しているファン」をつなぐ、出会いの場を作る。
 

「第2のカメ止めはどれか?」 プロのライターの推薦で会員が名作を「発見」 

とはいえ、あまたある作品からダイヤモンドの原石を探すのが難しいことも、インディペンデント映画の敷居を高くしていた原因の1つにある。そこで映画ライターなどのプロが「知られざる名作」を推奨し、会員がプロの目利きを参考にして作品を選択できる。

視聴者は月額1100円(税込)で契約。制作者側に再生回数に応じて利用料を支払う仕組みとなる。映画ライターによる作品レビューや見どころ、監督インタビューによる制作秘話など、知られざる名作の情報もアップされる予定。

本サービスが目指す映画文化のエコシステム​

クラウドファンディングで資金調達。 ファンとともに作る新事業 

ネット時代の映画サービスらしく、新サービスは映画ファンと手を携えてローンチを目指す。10万円の大口購入者は永年会員資格付与など、“創業の同志”になれる。

Cinema Discoveries クラウドファンディングサイトはこちら