スペイン・バルセロナのカタルーニャ政府が支援する組織『Festivals per la Cultura Segura（安全に行うフェスティバル）』が、2021年3月27日にスペインのアイコニックなベニュー Palau Sant Jordi（パラウ・サン・ジョルディ）にて5,000人規模のイベントを開催することが発表された。
このイベントは、ソーシャルディスタンスを取らずに開催されるもので、スペイン出身のバンド Love Of Lesbian  が出演する。5,000枚限定のチケットは瞬く間にソールドアウトとなった。
 
先日開催された「The Covid-19 PRIMACOV コンサート」の実験では500名のコンサートを開催、新型コロナの「陽性」の症例が報告されることなく成功を収めている。

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そして今回の Festivals per la Cultura Segura は「The Covid-19 PRIMACOV コンサート」の10倍の5,000人規模での開催となる。チケットは23€〜28€（日本円：約2,900円〜3,500円）で販売されたが、約3日間で完売となる人気ぶり。
もちろんこのトライアルイベントも試験的なものなので、入場前の参加者全員の体温チェック、65歳以上は入場不可、会場への消毒ジェルの設置、参加者は全員携帯にてイベント前後の行動を監視されるといったルールが課せられる。これは保健当局が追跡目的で使用するためであるとのことだ。

Festivals per la Cultura Segura は「このトライアルイベントは今後この状況下で開催されるであろうミュージック・フェスティバルの新しい手順となるだろう」と述べている。
 
ソーシャルディスタンス必須、事前にワクチン接種必須などといった項目は見受けられないが、果たして5,000人規模のイベントの結果はどのようなものとなるのだろうか。日本ではこういったトライアルイベントの話はまだ聞かないが、日本での大規模なフェスティバルやイベントの開催は、現在の状況を見るとまだまだ先になりそうだ。