イギリス政府は7月19日に大半の新型コロナウイルス規制を解除することを発表したが、イギリスにあるナイトクラブは8店舗中の1店舗の割合で既に閉店していることが明らかとなった。
更に、例えナイトクラブ、パブ、バーが再開しても、政府の緊急支援がない限りは「再オープン後3ヶ月間生き残る自信がない」と約20%のナイトクラブが回答しているそうだ。

▼ Fabric London​

7月19日に規制は緩和されるものの、現在イギリスでは新型コロナウイルスの変異種・デルタ株が大流行している。CNBC によると、7月12日(月)の新規感染者数は34,000人に登ったとのことだ。

こういったことからも、現在生き残っているナイトクラブも先行きは不透明であるとのことだ。また Bloomberg の報告によると、新型コロナウイルスのパンデミック以降、16ヶ月間にも渡ってナイトクラブは閉鎖されており、現在も続く感染者数の増加によってこの比率は更に悪化するだろうと予想されているそうだ。

▼ Heaven - London​

Bloomberg が発表した国家統計局のデータによると、バブやバーの20%も今後3ヶ月間生き残れるか自信がないと回答しているとのことで、更に NTIA によると、政府からの緊急支援がない限り、ナイトライフ・ビジネスは「消滅」の危機にあるとし、この業界で働く85%が仕事を失い別の仕事に就かなければならないとしている。多くの店舗は約16ヶ月営業していなかったため従業員がおらず、営業再開したとしても倒産してしまう可能性もあるそうだ。

イギリスの経済へ年間推定910億ドル(日本円:約10兆452億円)も貢献してきたのにも関わらず、この状況を政府が見て見ぬ振りをしていることを店や会場のオーナーは嘆いていると伝えている。

ロンドンのナイトライフ開発を担当する Amy Lamé は以下のように述べている。

私たちはナイトライフの重要性を過小評価できません、雇用主だけでなく観光客が訪れる魅力のためにも。
私たちの都市の成功のためにもナイトライフは絶対的に必要不可欠です。