2月1日に募集を開始し、3月15日の締め切りまで多数のDJの応募で盛り上がりをみせた”burn WORLD DJ CONTEST 2014”。多数の投票、応援を元に4月4日に渋谷・clubasiaにて開催されるセミファイナルに進出する10組がついに決定。



2014年4月4日「burn WORLD DJ CONTEST 2014 セミファイナル」に10組のDJが明日のスターを夢見て、各々が最高のパフォーマンスをすべく会場であるclubasiaに集まった。



オープニングアクトにTakeru John Otoguro、そして普段では絶対見れない距離間でm-floがLIVEを披露するなど、多くのファンそしてセミファイナリストの応援者などで会場は満員の状態で開催された。

   

m-floのライブが終わり間もなく、出場者10名、そして審査員にDAISHI DANCE、REMO-CON、JAXX DA FISHWORKS、DJ YUMMYという各ジャンルのTOPプレイヤー、そして日本コカ・コーラ株式会社より安念剛氏が登壇した。

コンテストのルールは5分間でのプレイでDJの技術、パフォーマンス、選曲、グルーブなどを基準に判定される。単純に5分でどんな事ができるのだろうと疑問に思ったが、各DJはそれをものともせず、十分な魅力と個性で最高のパフォーマンスを見せてくれた。

トップバッターは、SHIORIYBRADSHAW。
緊張の中行われるコンテスト1番目とは思えないほど安定したDJ。Hip HopからBass系、Drum'n'Bassなどの選曲。iPADでエフェクター機能を使用するなど個性的かつ安定したプレイで会場を盛り上げた。



2番手はSICKS BY PROXY。
一味違ったプレイをしたいと後に語った彼は、MashupやScratchを駆使しポップスまで組み込んだ選曲で独特な感性と高い技術力で会場をのみこんだ。



3番手はDJ QWERTY。
スローテンポな曲から徐々に盛り上げる選曲、途中にUMF MIAMIでDeadmau5がかけた旬のanimalsのリミックス、そしてTRANCE系の選曲へとメロディックな物語を5分間で表現した。



4番手はKAZUMA TAKAHASHI。
Techno・Electroをベースにスイッチングを巧みに操作しグルーブが見事なまでに会場とマッチ。途中機材トラブルはあったものの踊れるDJ、踊らせるDJといったプレイ。



10組のプレイの途中、審査員からDJプレイについてコメントがあり、中でも、「DJとしてのトラブルはつきもの、その時にどのような対処をするかが問われる。」や、「時にはマイクパフォーマンも必要」など経験からなるTOP DJ達の現場での対応方なども印象的だった。



5番手はBABY-T。
Electro、Hip Hop、Scratch、Drum'n'Bassに、London Elektricityをフィーチャーした選曲からステージに立っての煽りと5分間とは思えない程の選曲、年間250本をこなすというだけあって全てにおいて完成度の高いパフォーマンス。



6番手にJapaRoLL。
5曲中、4曲はオリジナル楽曲を組み込んだという特徴的なサウンドでBass musicにRock(The Knack - My Sharonaなど)や多彩なジャンルを組み込み海外を意識したプレイスタイルで盛り上がった。



7番手にiSOP。
べース系からHip Hop、HOUSE、Drum'n'Bassにオリジナル音源をMIXし、とてもCOOLなDJプレイ。気持ちの良いサウンドで会場を沸かせた。



8番手はRIO KAWAMOTO。
昨年の大会ではファイナリストでもある彼。だが今大会では昨年のイメージとは全く変わり、Low House、Minimal House主体。大人のシブい選曲で曲数は少ないものの見事なグルーブでずっと聞いていたいといった雰囲気に会場を包んだ。



9番手はNorihito Ogawa。
NIのマシーンにエイブルトンとLIVE仕様でのプレイスタイル。Nicky Romeroの「TOULOUSE」からパフォーマンスと共にマシーンでのLIVE、更にはマシーンのみでサンプラーからビートを組んでのライブパフォーマンスと終始手元にくぎ付けにするといった抜群のリズム感で盛り上げた。



最後に出場したのは、DJ KAGuLA。
EDM、Drum'n'Bassを軸にElectroやシンセベースなどと言ったCOOLな選曲とMIX、グルーブ、センス共に抜群。そして安定感のあるプレイに会場は一体となって盛り上がった。

全て10組の出場者がプレイを終えたときには、各々が5分間でのプレイとは思えないほどの個性と魅力。まさにスター発掘を目標に掲げた大会である事が十分に伝わった。

そして、☆Taku Takahashiから告げられたファイナリストは、DJ QWERTY、Kazuma Takahashi、BABY-T、JapaRoLL、Norihito Ogawaの5名。歓声と共にほっと胸をなでおろしたり、悔しい顔を見せたりと十人十色といった出場者の顔にまた違った意味で魅せられるシーンでもあった。

  

また、この大会を通して彼らが感じたものはとても大きな財産であるとともに、これからのアーティスト活動に期待をしたい。今回惜しくも敗れてしまったDJに言いたいのは、大会や場所が違えばまた違った結果になっていたであろうと思うほどレベルの高い大会であり、今後もこの大会で見せた最高のプレイスタイルで全国の沢山のクラバーを楽しませて欲しい。

そして、審査員から最後に「必ず自分のパーティーをオーガナイズするDJになって欲しい」と言われていた事も印象的でつくづく彼らのプレイをまた違うクラブでも見てみたいと感じた。

 

尚、この後彼らは今週末に開催されるJAPAN BOOT CAMPにて小室哲哉、KEN ISHII、☆Taku Takahashiらメンターから講習や課題を受けたのち、5月4日(日)WOMBでの決勝戦に出場する。※昨年のburn WORLD DJ CONTEST 「JAPAN BOOTCAMP SPECIAL MOVIE」をチェック。



また、この大会の放送はMTVとテレビ東京「超流派R」で放送する事が決まっている。映像はblock.fm特設サイトでも公開されるので、是非チェックして欲しい。