10月26日(水)に優れたミュージックビデオを表彰する音楽アワード「MTV VMAJ 2016」のスペシャルイベント「MTV VMAJ 2016 -THE PARTY!!-」が新木場STUDIO COASTにて開催された。

この「MTV VMAJ」はファンからの投票によって受賞アーティストが決まる音楽アワードであり、これまでに国内外から様々なアーティストがその賞を手にしてきた。すでに最優秀ビデオ賞以外の19部門が発表されており、この「MTV VMAJ 2016 -THE PARTY!!-」では各受賞アーティストによるライブパフォーマンスやトロフィー授与、そして最優秀ビデオ賞の発表が行われる。

開演時間の19時、まず最初は今回のパーティのホストを務めるRIP SLYMEのライブでスタート。明るくノリやすい曲調の「JUMP with chay」で、このパーティに招待された観客と共にジャンプし、さらに9月に発表されたばかりの新曲「Check This Out」の2曲を披露。



華やかなスタートを切った「MTV VMAJ 2016 -THE PARTY!!-」だが、ここでシークレットゲストが。なんと、今や世界中で人気のシンガーソングライターピコ太郎がサプライズで登場!世界で大きなブームを起こしている彼の登場に驚きを隠せない観客が多かった。ピコ太郎は「一緒にリンゴにペンを刺しませんか!?」と問いかけて大ヒット曲「ペンパイナッポーアッポーペン」を披露。



シークレットゲストで会場の空気が熱くなったところで受賞アーティストが続々と登場。まずは最優秀ポップビデオ賞を受賞したNissy(西島隆弘)がステージに。AAAのメンバーとしても活躍するNissyは受賞作となった「Playing With Fire」のMVでは自身のアイディアも取り入れた作品になっていたようで、満足した表情でトロフィーを手にした。



さらに「最優秀ダンスビデオ賞」をバンドとしての最後の作品「LAY YOUR HANDS ON ME」で受賞したBOOM BOOM SATELLITESのベース中野雅之が、今月9日に47歳の若さで亡くなったボーカル&ギターの川島道行氏の愛娘とともに登場した。



このパーティでは各方面で活躍するゲスト・セレブリティ—が登場し、ライブアーティストの紹介をしてくれた。まず最初はリオ五輪で銀メダルを獲得した男子400mリレーのメンバー山縣亮太選手が登場。



山縣選手の「常に最速でありたいと思っていました。つまりスピードスター。彼ら7人によって新しい時代が切り開かれることでしょう」という紹介から、最優秀振付け賞を受賞したGENERATIONS from EXILE TRIBEのライブパフォーマンスが始まった。会場の熱気はさらに高まり、受賞作品「AGEHA」と新曲「PIERROT」を披露。ベストパフォーマンスのために鍛え抜かれた身体から放たれるダンスパフォーマンスにはキレがあり、見るものを釘付けにした。



この後は「MINT」で最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞を獲得したSuchmosが登場。 Suchmosはストリート出身のバンドである彼らはこのパーティにも普段通りの飾らないファッションでステージに上がり、「自分たちがカッコいいと思える曲を作れて、ヴァイブスのあるスタッフとタッグを組めたことがこの結果になったのかなと思います」とクールに語った。



続いて最優秀ヒップホップビデオ賞を受賞したAK-69がライブパフォーマンスを行った。アメリカで権威あるレコードレーベル"Def Jam Recordings"と契約し、日本を代表するヒップホップ・アーティストとなった実力者のAK-69は一曲目の「A Hundread Bottles」で一気に自分の世界に引き込む。ドラマ挿入歌に採用された「Baby」、そして受賞作品である「Flying B」の3曲を披露。



続いてゲスト・セレブリティ—として登場したお笑い芸人、マテンロウが登場。2人は「MTV VMAJ」の雰囲気に大興奮!ツッコミの大トニーが本名の大野から改名した理由などの話題で盛り上がり、会場が笑い声で溢れた。



マテンロウが紹介したのは、最優秀R&Bビデオ賞に選ばれた三浦大知。自分のアカペラに合わせてバックダンサーと完全にシンクロしたダンスで始まる受賞作「Cry & Flight」を披露し、桁違いのパフォーマンスで会場の空気を圧倒した。



さらに、今年大ヒットを記録したアニメ映画「君の名は。」でヒロインの声優を務めた上白石萌音がゲスト・セレブリティとして登場。彼女は「君の名は。」での活躍はさる事ながら歌手としてもカバー曲を配信しており、この賞のゲストセレブリティにはふさわしい存在だ。上白石萌音は「光の破片」で最優秀邦楽男性アーティストビデオ賞を受賞した高橋優を紹介した。



高橋優は力強く真っ直ぐな歌声で受賞作「光の破片」にを歌い上げた。高橋優は以前もMTVのライブイベントに出演しており、このイベントにかける思いも強かった。また「箭内道彦さんに紹介してもらった山口保幸監督にMVを作っていただきました。これからもつながりを大事にしていきたいと思います」というMCに続いて「明日はきっといい日になる」も披露。



続いて、若者に最も支持されている邦楽アーティストに贈られる特別賞のBest Teen Choice Artistを受賞した藤原さくらが登場。藤原さくらは今年21歳になる若手シンガーで、「和製ノラ・ジョーンズ」との呼び声もある。ホストのRIP SLYMEからの「このトロフィーはどこに飾りますか?」という質問に対して「冷蔵庫の上に飾ります」というお茶目な発言で会場が和やかな雰囲気になった。



そして、最優秀ビデオ賞の発表が行われ、宇多田ヒカルの「真夏の通り雨」が今年の最優秀ビデオ賞を手にした。宇多田ヒカルは残念ながら会場に来る事は出来なかったが、今回の受賞に関して「今時のJポップにあまり無いような、少し古風な日本語の歌を書きたいと思って産まれたのが『真夏の通り雨』です。MVを製作することになり、美しい日本の 風景を映像に収めてきた柘植泰人さんに監督を依頼しました。完成された映像を観て、帰りたくても帰れない場所、逃れたくても心に深く刻まれたもの、私たち 日本人の心の原風景に、涙してしまいました。皆さんの投票で決まるこの賞を頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございました」というメッセージが読み上げられた。

そしてこのパーティでトリを飾るライブアーティストはEXILE THE SECOND。今年9月にEXILEのパフォーマー、AKIRAが加入して6人体制になったEXILE THE SECONDは最優秀邦楽グループビデオ賞の受賞作「Shut up!! Shut up!! Shut up!!」で会場のボルテージを一気に最高に押し上げる。アップテンポな「Going Crazy」に合わせて彼らの登場を待ちわびていたファンたちで会場は大揺れになり、この日のパーティは大盛り上がりでフィニッシュした。



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