今年のグラミー賞で 「Best New Artist」「Best Rap Performance」「Best Rap Album」の三つの賞を受賞したChance The Rapper
彼はのFacebookで'Major Announcement’を発表するライブ中継を行った。

15分間のスピーチの中で、彼は自ら通っていたCPS(Chicago Public School)、シカゴの公立の学校をより良くするために「The New Chance Art & Literature Fund」という募金活動を始めた。
 

シカゴにあるイリノイ州は教育システムに資金不足が生じていることで有名だ。そのため学校の設備が未完成だったり、教科書などの勉強道具が生徒たちに行き渡っていないのが現状である。その上、放課後のアフタースクールプログラムも少なくなっており、特にアートに集中するプログラムはほぼ存在していない現状だ。

現在父でもあるChance The Rapperは今の時代の子供達が一般的な教養を身につけれるように、彼自身もお世話になったCPSに恩返しをたいという気持ちが芽生えたと言う。そして、今現在アーティストとして成功を遂げている彼は、どれほどアートが子供達に刺激的で良い影響であるかを知っている。自分が子供の時に受けた良い影響を今の子供達にも体験して欲しいと強く願っている。

彼はすでに100万ドルを寄付しており、Chicago Bullsのプロバスケットボール選手やJustin Bieberのマネージャーなども賛同をしている。子供の頃の教育や環境は将来に影響するのはよく言われていること。きっとChance The Rapperもそれを実感しているからこそ、このような募金活動を始めたのだろう。

Chance The Rapperはまずインディペンデントアーティストとして有名である。インディペンデントアーティストとは音楽レーベルの契約をせずに自分で活動を行うアーティストのこと。つまり、彼は今までメジャーな音楽レーベルからの誘いを全て断っている「The Ellen Show」というアメリカで有名なトークショーに出演した際、彼はインディペンデントアーティストで居続ける理由を語った。主な理由としてメジャーなレーベルに所属しなくても今の時代では様々なツールを使用して音楽活動は可能だと話し、その方が自由にオリジナルな音楽をやっていけるのだと話す。自分のようなインディペンデントなアーティストが増えていくように強く願っている。
 

「The Ellen Show」でトークの前に「 No Problem」を 2 ChainzLil Wayneと披露した!
 
 
その他にChance The Rapperの一貫している活動は音楽を全てフリーダウンロードでリリースしているところ。彼は主にマーチャンダイズとコンサートのチケットだけで家族を養っている。そして自分が有名なアーティストであるからこそ持っている影響力を良い方向に使って世界をもっと平和な場所にする手伝いを様々な形で活動している

もはやアーティストの枠を超えたヒーローとでも言えるChance The Rapper。今月の終わりからは36公演もある「Spring Tour 2017」を行う。そして来月にはFrank OceanKaytranadaMac Millerなどと共に「Sasquatch! Festival」に出演する。



「Sasquatch! Festival」のサイトはこちらから!
現在23歳でインディペンデントアーティストとして様々なことをやり遂げている彼のこれからの活動も見逃せない!