日本のテクノシーンにおける伝説的クラブである「Maniac Love(マニアック・ラブ)」が主催し、鎌倉・由比ヶ浜にて10年もの長きに渡って開催され続けた伝説のモンスター・ビーチパーティー「Maniac Beach(マニアック・ビーチ)」。
その活動休止から5年目の昨年、Maniac Beach が人気テクノパーティー「REBOOT(リブート)」とタッグを組んで開催した180名限定のクルージングパーティー「Maniac Beach × REBOOT presents SUNSET CRUISE(マニアック・ビーチ × リブート プレゼンツ サンセット・クルーズ)」が、去年とはまた別の、就航したばかりの新型クルーズ船にて開催された。


当日は台風が去り、青空に恵まれて日差しが心地よい天候となった。乗船開始時刻は17時だったが、16時の受付開始時刻には既に横浜の象の鼻桟橋に乗船客たちが待ちきれない様子で集っていた。当初の予定よりも早く乗船客たちが集ってしまったため、乗船時間が前倒しされ 16時45分頃から乗船開始となった。
乗船すると、まずはウェルカムドリングの「コカボム」が乗船客たちをお出迎え。レッドブルとコカレロが雪だるま型のボムグラスに波々に注がれ、出航前の人々の興奮をアルコールが煽る。
 

クルーズ船は2階建てとなっており、1Fでは BAR で、キューバサンドやスペアリブなどが楽しめる FOOD スペースがあり、空調もしっかりと効いていて居心地の良い休憩場所となっていた。船のルーフトップがメインフロアとなっており、夕暮れ時、まだ夏の午後の日差しを残す中、心地良い風を肌に感じつつ最高のシチュエーションでパーティーがスタート!
 

乗船開始直後には TAKAMI が緩めのサウンドでチルな雰囲気を作り出していたが、その後17時30分に予定通り船が出航するのと同時に徐々に音量が上げられて怒涛のテクノタイムに突入。音が大きくなるに連れて1Fでゆっくりしていた乗船客たちも音につられてルーフトップへと上がっていく。ルーフトップからのベイサイドの風景は絶景で、夕日に照らされた美しい横浜の街に見惚れる観客たちはしきりに写真を撮影していた。
ベイブリッジの下を通る際には、すれ違う船に手を降ったり、かもめが船に近づいてきたりと、人々は普段は味わえない非日常を満喫している様子だった。
 

18時を過ぎた頃から宵闇が訪れ、まるで輝くビーズを散らしたような横浜の夜景を横目に DJ はMayuri にバトンタッチ。Mayuri は見た目とは裏腹の男勝りなテクノセットを披露してフロアを盛り上げた。屋上に心地良い風が吹く中、Q’hey がスピン。テクノをメインに途中ディスコを挟みつつ、バリエーション豊かなセットでオーディエンスのテンションを上げていく。最後の「Born Slippy (Reincarnation Edit)」はフロアに大合唱が沸き起こった。


テンション最高潮のままこのイベントの締め括りを飾ったのは Ken Ishii。シンプルな選曲からスタートし、これまで踊り続けていた人たちの疲れも吹き飛ばすようなエネルギッシュなセットとなり、自身の最新シングル「Parallel(パラレル)」も披露。ブレイクでは低音がカットされ、途端にワッと大きな歓声がフロアに上がる。さらには昨年「Tomorrowland」(トゥモローランド)に出演する際に用意したという「Extra」(エクストラ)のセルフ・エディットが国内初披露され、狂喜乱舞したオーディエンスのテンションにより、ピークタイムを迎えた。
 

Maniac Beach での夏の体験が恋しい方も、REBOOT で踊り倒している方も、「Maniac Beach × REBOOT presents SUNSET CRUISE」では、週末の海の上の心地良い解放感に浸り最高の夏を体験できたのではないだろうか。リピーターが多いこのパーティーは、今回も間違いなく参加者たちの思い出に深く刻み込まれたはずだ。来年度の開催が早くも待ち遠しい。
 

Maniac Beach × REBOOT presents 
SUNSET CRUISE

日時:2018年8月25日(土)
受付 16:00/乗船 17:00/出港 17:30/日没 18:19/着港 20:30
会場:【乗船場所】横浜 象の鼻桟橋 神奈川県横浜市中区海岸通1丁目
(JR・市営地下鉄「関内駅」より徒歩約15分、みなとみらい線「日本大通り駅」より徒歩約5分)
出演:KEN ISHII、Q'HEY、MAYURI、TAKAMI