ウッドストック50周年を記念して開催が企画されていたオフィシャルイベント Woodstock 50 が正式にキャンセルを発表した。


このフェスには計画段階から多くの問題があり、主催者側が主催に必要な許可を取得していなかった点、オリジナルの Woodstock 開催地にて開催されるオフィシャルではない類似イベントの存在、出演予定アーティストへの支払い遅延等の様々な問題により投資家が撤退。開催地であるウォトキンズ・グレンに対しても支払いをしていなかったため、会場の変更も余儀なくされた。

しかし、新たな会場を見つけ、一時はフリーイベントとしての開催の噂が流れたものの、結局開催自体を中止することが懸命だったのだろう。

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ウッドストック50周年を記念するイベント【WOODSTOCK 50】主要投資家が撤退&イベントキャンセルを公表…

泥沼化する【Woodstock 50】騒動、三度目の裁判でも敗訴したものの、未だフェス開催を主張

昨日ヘッドライナーであった Miley Cyrus(マイリー・サイラス)の出演がなくなり、The Raconteurs(ラカンターズ)や、オリジナルのウッドストックにも出演していた Santana(サンタナ)、John Sebastian(ジョン・セバスチャン)、Country Joe McDonald(カントリー・ジョー・マクドナルド)も出演キャンセル。Jay-Z(ジェイ・Z)や Dead&Co.(デッド&カンパニー)、John Fogerty(ジョン・フォガティ)も以前から出演をキャンセルしていたようだ。

伝説のフェスティバルの 50周年を記念し、今の時代にも合わせたジャンルレスな素晴らしいラインナップを揃えようとしていたこのフェスは、しかし初めから明白な問題をいくつも抱えてた。主催者も、多くのトラブルの解決を懸命に試みたがそれも叶わず……音楽ファンからの期待が大きかったフェスであっただけに残念であるが、世界的な社会現象にまで発展したこの文化を次に繋げるべく、これにめげずに次回の開催も試みてもらいたいところだ。