ここ数年の間、幾度となくアルバムリリースの噂が飛び交っていたものの、なかなかリリースには至らなかったため、ファンの間でまさしく待ちに待ったアルバムである。
my album comes out April 3rd .. #brave . . https://t.co/s4Bjj27Uba pic.twitter.com/mqqlYSrepG
— joyryde (@enJOYRYDE) March 16, 2020
昨日、上記のツイートが投稿され、リリースが確かなものとなったわけだが、その数日前、JOYRYDE はアルバムリリースにあたっての葛藤や、このアルバムは体と心に傷を負いながら書き上げたものだとのコメントを発表した。
most of you know the story, this is a press release story I wrote about me & BRAVE. this will possibly get edited down and compressed for the masses but before it does i wanted you to read it. pic.twitter.com/I3STwf0uX8
— joyryde (@enJOYRYDE) March 13, 2020
"多くの人は知っているかもしれない、これはプレスリリースとして書いた僕と僕のアルバム『BRAVE』についてだ。メディアが短く編集して要約される前にみんなに読んで欲しい" というコメントと共に、JOYRYDE はアルバムリリースまでの彼自身に起きた出来事や葛藤を SNS に投稿した。
Brave アルバムストーリー
僕は JOYRYDE として EP や楽曲制作をしているうちに、腰下部の椎間板ヘルニアが崩壊してしまった。最終的に手術をして、手術は上手くいった。その3週間後、僕は ULTRA 2017 に出演してプレイした。非常に気が張っていた、なぜならば、僕の脊髄には人工椎間板が入っていたし、僕のプレイはその時生中継されていたからね。
問題は、その痛みから約5か月間、オピオイドピル(※重度の痛みに対する治療に用いられる薬物)や、神経損傷薬を服用しなければならず、そのせいで僕は全く新しい世界や考え方に連れていかれてしまったことだ。その間僕はずっとハイで、幻覚が見えたり、頭の中が高速回転していて、自殺まで考えたくらいだった。
だから EP を完成させる余裕など、その時の僕にはなかった。分かっていたんだ、音楽をリリースするにはかなりの時間が掛かるだろう、と。これまで幾度も自分への落胆を乗り越えてきた。だけど、その時の僕にできることは何もなかった。
頑張ってそこから抜け出し、スタジオに籠り、音楽をまた書き始めた。ただ、その時の気分や姿勢で取り組んでいたので、音楽を作ったり、アイディアを完成させたりするわけではなく、良いアイディアなどをただ切り出していくだけだった。だから実は、どうやってそのアイディアが生まれたのか、実は覚えていなかったりする。その後、もう薬を飲むのを止めようかと思ったが、それが非常に難しかった。(とても強い薬を飲んでいたため、薬を止めることにより)体が震えたり、禁断症状が出たり、不眠になったり、痛みが出たり……そういった症状が出て、薬を止めたことで苦しんだ。
最終的に、少量の薬だけで済むようになって、その後1曲完成させた。その1週間後に2曲目を完成させた。その後も良くなったり悪くなったりを繰り返している。楽曲をリリースしようとしていたが、2017~2018年は非常にもがいていた時期だった。特に、待ちきれない JOYRYDE のファンたちが、まだかまだかと呼び覚ますからね。だけど、彼らはもちろん、僕に何が起こっているのか知らない。完成させることができるかどうかなんて、保証はできないと思った。
だけど、もうどうでも良い。それが人生だろ? 自分に与えられたものを上手く操作する、これが今の僕の音楽だ。そしてこれが僕が生涯、人生でずっとやっていきたいことなんだ。
僕の人生の役割は、他人のために何かを創ること。そうやって、僕は自分の観念を解決させた。これが僕が創ったものだ。
アルバム『BRAVE』のカバー写真は、人工椎間板が入ったレントゲン写真である。これは直近の JOYRYDE 自身のものであると、彼は後にツイートしている。
アーティストの新曲や EP、アルバム発表は、ファンにとっては待ち遠しいものではあるが、その裏ではアーティストが計り知れない苦悩と努力、そしてプレッシャーと戦い、リリースしているのかもしれない……と思うと、聴く側にとって更に重みが増すのではないだろうか。
リリースまでもう間もなく。Pre-Save は下記のリンクから!