新型コロナウイルスにより世界中が大きな打撃を受けている中で、日本〜世界各国で活躍するアーティストたちに、彼らの住む国の近況と、仕事、音楽シーン、そして彼ら自身の生活に対する今現在の想いをインタビューしていくシリーズ「【新型コロナ VS. 世界のダンスミュージックシーン】アーティストたちが伝える各国の現状、シーンと彼らのこれから」。
今回は、新型コロナウィルスの影響で、TCPT Presents による ageHa、World Kyoto、福岡 bijou での来日公演が延期となってしまい、日本のファンをやきもきさせている、ウクライナ出身の DJ/ Producer の SAGAN（サガン）が登場！（日本語訳）
KONNICHIWA, JAPAN! SAGANだよ。僕は安全だよ、全部問題ないよ。日本のみんなも安全で居る事を祈っているよ。ロックダウンが終わった後、日本でプレイする事と、みんなに会えることが今からが待ちきれないよ。それまで、みんなお家に居てね。そして自分が好きな音楽を聴いて、安全で居てね。またすぐ会おうね！沢山の愛と共に、SAGANより。
Don Diablo のレーベルである Hexiagon に所属するヘキサゴンファミリーとしても有名な SAGAN は、先日 Instagram の投稿を全削除、心機一転？ 斬新なヘアカットを披露！ 更にサイバーパンクなカバーアートで、Future House の中にもロックやパンクを感じる新曲 "LET IT GO" をリリース！
>>SAGAN & RITN - LET IT GO はこちらからダウンロード！
そんな SAGAN に今後の活動について、そして彼が住むウクライナの様子をインタビュー！ SAGAN の近況報告を心待ちにしているファンはもちろん、海外の現在の状況が気になる方も要チェックだ。iFLYER：最近 Instagram の投稿を全削除していましたが、それは、これから SAGAN の新しいチャプターが始まる、という意味でしょうか？
SAGAN：ハロー、日本の皆！ この非常に厳しい時期に、皆が安全で元気でいる事を願っているよ。僕の SNS についてだけど、その通りだ。僕は、自分のイメージとサウンドを変えようと決めた。どうしてかって？ 僕は長い間、サイバーパンクの雰囲気がとても大好きだった。サイバーパンクはいつも精神的に僕の支えだったし、そこに独創的な興味を持っていた。去年、このイメージを僕の制作物と容姿に組み込んでみようと覚悟を決めた。だから僕の音楽は変わるよ。皆もう少ししたら皆に聴かせられると思う。
iFLYER：最新曲 "Let It Go" は、とても新鮮なサウンドでロックやパンクな雰囲気もありますが、この楽曲を制作しようと思ったきっかけは？
SAGAM：“Let It Go” を制作したのは2019年初頭で、非常に才能のあるミュージシャン RITN とのコラボレーションだ。彼が曲のアイディアを送ってくれたて、僕はボーカル部分とドロップ部分でプレイされているシンセサイザーをとても気に入った。この楽曲には、僕の音楽スタイルや独特のサウンドがパーフェクトに現れていると思う。よく覚えているよ、最終的なバージョンを1日で完成させたんだ。だけど色々な事情があって……このトラックがリリースされるまでに1年掛かった。一番大切なことは、ストリーミングできるプラットフォームや SoundCloud で皆が聴けたり、ダウンロードできたりするようにすることだ。
iFLYER：この “Let It Go” のカバーアートは非常にサイバーパンク感に溢れ、日本語も使われていますが、なぜこのようなカバーアートにしようと思ったのですか？
SAGAN：僕は日本が大好きなんだ。日本の伝統や風習をすごくリスペクトしている。それで「日本」と「未来」を結び付けて、日本語をこのカバーアートに入れたんだ。
iFLYER：ウクライナの現在の状況を教えて下さい。
SAGAN：ウクライナは、新型コロナウィルスの影響によってすごく苦しい環境にある。厳しい措置や隔離があたったりね……だけど、中国の経過を見ると、自己隔離をすることによってとてもたくさんの人々を助ける事ができる。ウクライナの統計では、厳格な隔離の規則を守ることで、未来に期待ができるとのことだ。少しづつだけど隔離の規則も良い方向に変化してきていて、とても良い兆候だと思っている。
iFLYER：#STAYHOME の時間帯は何をして過ごしていますか？
SAGAN：ずっと新しい音楽の制作をしているよ。様々なサウンドを試してみたり、たくさんの文学を読んだり……だけど一番大切なことは、家族と一緒に過ごす時間が増えたことだ。基本的には家事をを常にしているし、TV も映画もインターネットも使えるから、全くつまらないと思わない。
iFLYER：この状況が収束したら何をしたいですか？
SAGAN：やっぱり一番は、新型コロナウイルスのことを考えたり心配せずに過ごせる、普通の生活に戻れるということかな。でもまず始めに、元々スケジュールされていた僕の公演を再スタートさせたい。毎日家にいると同時に分かったことがある。それは皆の前でライブショーをするのがとても恋しいということだ。僕の音楽や感情を聴いてくれる皆とシェアできないからね。だから新型コロナウイルスが収束したら、必ずライブをしたいと思っている。
iFLYER：最後に日本のファンへメッセージを頂けますか？
SAGAN：さっきも話したけど、今後僕の新しい音楽をたくさん聴けるようになるよ。「TEMPUS LIVE STREAM」というプロジェクトの一環で、ライブストリーミングもやるつもりだ。様々なロケーションで放送しようと考えていて、見るのがとても楽しいものになると思う。最初のエピソードは、僕の YouTube チャンネルで閲覧できるよ。
一番大切なことは、皆が根気強く忍耐力を持って、悪いことは考えず、君たちの考えや強みを何か役に立つことに使ってほしい。自分を成長させたり、新しいことを習ったりね。自分の力を抑制しないでほしい。そうすることが、きっと将来の自分にとって素晴らしい出来事を運んでくれると思う。成長・発展することが大事だ。
Sagan - TEMPUS Live Stream (DJ Set)
新型コロナウイルスが収束し、SAGAN が再び来日する際には、新生 SAGAN のサイバーパンクなプレイでフロアを盛り上げてくれることは間違いないだろう。その日を夢見て、今は前向きな気持ちで STAY HOME しよう。
なお、WORLD KYOTO、福岡BIJOUでは、新型コロナウイルスの影響による経営難により、クラブ存続のために現在クラウドファウンディングを実施中なので、こちらもチェックして欲しい。
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