約2ヶ月前に、ABOVE & BEYOND(アバヴ&ビヨンド)のメンバーの一人である Paavo Siljamäki(パーヴォ・シリャマキ​)が新型コロナウイルスに感染していたことを Billboard に対して明らかにした。

現在ではほぼ回復した Paavo は、最も重症だった時期について以下のように語った。

「本当に、非常に激しい胸の痛みがあった……11日目、明け方5時に起きて、心臓発作を起こしていると思った。僕には耐え難いほど激しい胸の痛みがあった。それはただ恐ろしいばかりだった。肉体的な痛みが多かったが、それに加えて病気になるという精神的な側面もあった……」

今現在は主に頻度の高い呼吸障害があり、肺は病気で損傷したばかりなので、回復するまでにはしばらく時間が掛かるだろう、と Paavo は語っている。

Paavo は病気の間、朝の瞑想のルーチンを維持していたという。

「瞑想とヨガの一部は身体意識であり、多数の痛みがあることに気付かせてくれる。それ(瞑想とヨガ) をやって大丈夫であることは、実践していく上での一部だった」

Billboard の「冗談抜きに新型コロナウイルスの被害を被っているあなたは、人々は今、どのようにした方が良いと思いますか?」という質問に対し、Paavo は以下のように答えている。

「僕は今、この世の中で誰が正しいのか、間違っているのかに付いて、何かを明確に決断したいと思っている。僕は多くの時間、ニュースを見て理解しようとしている。それを経験し、もしかしたら全てを知る必要はないかもしれないということを、私たち全員が理解するときが来たのかもしれない。

僕の健康状態は不明だった。どうなるか分からなかった。何が起こるか分からなかったが、自分はその事実を抱えていても大丈夫でなければならなかった。

人々が多くの恐怖、不安、ストレスを抱えているように感じる。誰もが怒りと恐れの標的を探している。そして、政治はあなたにそのために素晴らしい理由を与えるだろう。陰謀論はあなたにそのために素晴らしい理由を与えるだろう。他人との戦いはあなたにそのための素晴らしい理由を与えるだろう。

何が起きているのかを人々に知ってもらいたい。ニュースで読んだことに対して本当に腹を立てている場合、それがそのことについてなのか、それともあなた自身の怒りがそこに影響しているのかを考える必要がある。
明日、もっと幸せになれるかどうか自問して欲しい。多分それは、あなたの個人的な幸福に影響を与えるいくつかのニュースを見たり、特定のことにあまり関与していない。
個人的には、僕は自分が社会において良い人間であることに幸せを感じる。だから自分が、読んだり行ったりすることを、本当に積極的に選択しなければならない。」

国によって新型コロナウイルスの感染状況や対策、更に国民性にも違いはあるが、Paavo の言葉には、日本に住む私たちにも自戒させられる点があるのではないだろうか。