「世界で最も影響力のある」イギリス発の建築・インテリア・デザインウェブマガジン dezeen によると、ドイツのソーシャルディスタンスガイダンスに従い劇場再開の準備を進めている、ドイツに拠点を置く劇場「Berliner Ensemble」は、今年9月に劇場が再開された際に、どのようにすればソーシャルディスタンスを保つことができるのか、という調査の一環として、なんと700席あるシートの約500席を撤去したとのことだ。

座席撤去前の Berliner Ensemble 劇場内の座席は、以下のようになっている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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約70%の観客席が撤去され、シートごとに2席の間隔が空けられており、座席は1名席または2名席となっている。しかしこれはまだ実験段階であり、この座席の撤去は、まだ決定したというわけではないとのことだ。

座席撤去後の Berliner Ensemble 劇場内の写真がこちら。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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Berliner Ensemble の総合演出を手掛ける Oliver Reese 氏は「座席がこの10日間で撤去された理由は2つある。1つは、現在定められている新型コロナに対する規則に対してどのような創造的な解決策を生みだせるかということだ。現在、劇場は仮設のようになっている。席をわざとなくしているわけではない。座席を撤去することで、現在備え付けてる座席に簡単にアクセスすることができる」

以下の写真は、座席撤去前のステージからの眺めだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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劇場側は、例えほぼ全ての座席が撤去されても、ソーシャルディスタンスを保たなければいけない中で、観客たちにできるだけ楽しんでもらいたい、と願っているそうだ。また Oliver Reese 氏は「我々は演奏したい! 劇場の義務だからではなく、私たちは心の底からステージに戻りたいと思っている」と語っている。
 

Berliner Ensemble

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