イギリス・ロンドンに拠点を置くオンライン音楽放送プラットフォーム Boiler Room(ボイラールーム)が、反ユダヤ主義のサポートをしているとして、インターネット上で大きな反発を受けているという。


イスラエルの首相、Benjamin Netanyahu は、イスラエル政府が少なくとも4年間、パレスチナ自治区に新たな入植地を作らないと約束していたにも関わらず、直ちにヨルダン渓谷と西岸の入植地を併合すると発表。イスラエル駐在米国大使の David M. Friedman は、トランプ政権が即時併合の許可を与えたと主張し「イスラエルは全く待つ必要がない」と述べ「我々はそれを認める」と述べた。

それに対し、Boiler Room はパレスチナとの繋がりがあるため、その場所でのイベントの主催を計画。Boiler Room の Instagram のフォロワーに対し、できる限りのパレスチナの手助けをし、請願書に署名するようにと促し、更に BDS(イスラエルに対して国際法に違反するとみられる行為を中止させるための政治的・経済的圧力を目的とし、様々な種類のボイコットをするたキャンペーン活動)が主導する活動に寄付してほしいと扇動。

BDS はイスラエルをボイコットしたいと考えており、暴力的な方法で活動しているため、これまで何度も反ユダヤ主義で告発されている。

これに対し、様々な方面から『Boier Room の「イスラエルから何も購入しないように」という発言は、30年代後半のナチ政権に似ている(ナチスはユダヤ人からの不買運動を展開していた)』『本当に助けたいなら, ボイコットを求めるのではなく、Boiler Room でパレスチナとイスラエルの DJ が一緒にプレイしているライブストリームを手配するような、ポジティブなメッセージを発信しては』等の声が上がっている。

様々な方面からの反発を受け、Boiler Room は Instagram の投稿を編集し「現時点では、観客にパレスチナの人々をサポートすることを強く勧めている」と述べる一方で、BDS に関する言及は全て削除した。
 
しかし、何十万人もの人々がすでにそれを見ており、既にこの投稿に起因する被害は発生している、との意見もあり、Boiler Room の Instagram のコメント欄には、依然として Boiler Room に「失望した」「コメントを削除して逃げるなんで恥ずべきことだ」「物事の一面しか見ようとしていない」「Boiler Room が政治に関与する必要はない」等、非難するコメントやイスラエルの旗の絵文字で埋め尽くされている。