Bloomberg のレポートによると、Apple は現在、新たなカメラ機能と5Gをサポートするために不可欠な電源管理チップの不足に直面しているとのことだ。

今年は初め、パンデミックのためにサプライチェーンは大混乱となった。そして電源管理チップに必要なシリコンの需要の増加が、このチップ不足に拍車を掛けているようで、iPhone 12 のラインナップ全体は、サプライチェーンの混乱による生産上の問題により約1ヶ月遅れている。
5G スマートフォンは 4G と比較して、30〜40%多くのチップコンテンツを必要とすると言われており、Huawei 等の一部のテクノロジー企業はこういった潜在的な不足に備えるため、部品の一部を備蓄しており、それが更なる不足の原因になっているとのことだ。

そして、iPhone 12 Pro は Apple が予想していたよりも人気があったようで、日経アジアの報告によると、Apple は iPad 用の一部の部品を転用して、iPhone 12 Pro に使えるようにしているのでは、という話も。生産が遅れている iPhone 12 の補填のために、年末年始商戦に向け、iPhone 11、iPhone SE、iPhone XR といった既存ラインナップを大量発注してなんとか乗り切ろうとしている模様。

なお、米 Apple ストアで iPhone 12 Pro を予約購入する場合、配達時期が3〜4週間先になると見られているが、それは iPhone 12 Pro に限った話で、iPhone 12 は通常通りに配達されるとのことだ。