先日、大量のゲーム配信動画をBGMとして使用されていた音楽の著作権法違反のために削除し、更にそれに対する異議申し立てを認めないと通知し、ユーザーから大きな反感を食らっていた Twitch(ツイッチ)だが、それに関して「(ユーザーの不満は)完全に正しい」と新たなブログ投稿で謝罪した。Twitch はアメリカレコード協会(RIAA)や主要レコードレーベルとの音楽著作権やライセンス問題がまだ解決しておらず、そのせいでユーザーにストレスを与えてしまったと認めているようだ。
Twitch は以下のように発表している。

「過去数カ月、権利所有者とクリエイターの両方に代わってこの状況を管理するために最善を尽くしてきました。私たちが犯した間違いの一つは、動画配信サービスとクリップライブラリにて、クリエイターが自分で管理できる適切なツールを構築できなかったことです」

「我々が提供した唯一のオプションが、クリップの一括削除ツールであり、このツールを使用するように3日前に通知しただけだったことに、当然のことながら皆さんは腹を立てています」

「もっと前に、より洗練されたユーザーフレンドリーなツールを開発できたはずですが、私たちはそれをしなかった。また、動画配信サービスとクリップライブラリに対処するためのより長い期間を、クリエイターに提供することもできたはずです(がしなかった)。これもミスでした。」

「これらの間違いを本当にお詫び申し上げます。そして、もっと良くなるようにします」

2020年6月、Twitch がデジタルミレニアム著作権法(DMCA)を侵害しているとの通告を受け取った後、ユーザー制作コンテンツで著作権で保護された音楽素材の使用に関して、Twitch は音楽素材の使用許可のために必要なライセンスをまだ取得していないとのことだ。 

Twitch はその対策の一環として、著作権をクリアにした独自の音楽ライブラリ「Soundtrack(サウンドトラック)」のベータ版を導入したものの、RIAA を含む多くの業界団体やユーザーは、それでは解決策として不十分であるとの反応を示しているようだ。

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Twitch は新たなブログ投稿で、同社が引き続き RIAA や主要レコードレーベルと協力して Twitch 内における著作権で保護された音楽の使用に必要なライセンスの取得を約束した。

「当面は、動画配信サービスやクリップの管理に役立つツールの構築と、Soundtruck 等のライセンスされた音楽オプションの提供に重点を置いており、すべてのオプションを検討しています」と Twitch サイドは述べている。

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