世界各国で新型コロナウイルスのワクチン普及が急速に進んでいる中、一方の日本はというと、4月20日現在、ワクチン接種のスケジュールは以下の通りとなっている。
※暫定スケジュールのため、変更になる可能性あり。詳細はそれぞれの地域または国の公式ホームページで要確認。


​現在、ワクチン接種が受けられるのは、医療従事者と65歳以上の高齢者のみ。また、厚生労働省によると、4月18日までに約193万回のワクチン接種が行われたそうだ。

更に政府は、新型コロナのワクチンを接種した人に対して「ワクチン接種証明書」の発行も検討しているとのことで、この「ワクチン接種証明書」が世界で承認されれば、世界の国境が再び開いたとき、海外旅行の安全性を確保できると言われている。だが、もちろん現時点で合意に至っているわけではない。

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■ 日本における新型コロナ・ワクチン接種のこれまでの流れと暫定スケジュール ※変更の可能性あり

2021年1月下旬:モデルナ・ワクチンの臨床試験が開始。ファイザーも国内の臨床試験のデータを提出。日本が他国よりもワクチンの普及に時間がかかっている理由の一つには、ワクチンの安全性を調べるため、他国よりも多くの臨床試験を行う必要があるからだそうだ。

2021年2月上旬:2月5日、アストロゼネカ・ワクチンは特例承認の申請を提出。2月14日、日本はファイザー・ワクチンを正式に承認。

2021年2月中旬:2月17日、ファイザー・ワクチンの運用を開始。最初のワクチンは最大2万人の医療従事者へ。このワクチンは2回接種が必要となるため、約370万人の医療従事者が次のワクチンに向けて待機しており、3週間間隔で接種。

2021年3月:日本の大手製薬会社、第一三共は、アストロゼネカのワクチンの生産を開始。政府の許可が下り次第、ワクチンの提供を開始するとしている。3月下旬、当局は65歳以上の高齢者へ向けてコロナワクチンの接種券の配布を開始。

2021年4月:4月12日より、65歳以上の高齢者へのワクチン接種を開始。日本の高齢者の人口は約3,600万人。

2021年5月:日本は5月から6月の間に、ファイザー・ワクチンを1億回分受け取ることになっている。河野太郎行政改革担当相は、5月から週 / 約1,000万回のワクチン接種を行うことを目標としている。またモデルナ・ワクチンもこの時期に承認が下りる予定。

2021年6月:NHK の報道によると、東京オリンピック、パラリンピックに出場が決定しているアスリートたちは、6月下旬までにワクチン接種を受けることが可能であるとのことだ。

2021年7月:一般人のワクチン接種開始予定。16歳以上の外国人居住者を含む全ての居住者は、無料にてワクチン接種が可能。日本政府はリスクやアレルギー反応が出る可能性があるため、16歳以下の子どもにはワクチン接種を推奨していない。

2021年9月:The Japan Times によると、河野太郎行政改革担当相は9月末までに、16歳以上の全ての住民がワクチンを接種できる数のワクチンを確保すると報告している。
 

2021年2月の時点で、日本政府は年末までに7,200万人分のファイザーワクチンと、2,500万人分のモデルナ・ワクチンを確保する契約を結んでいる。またアストロゼネカ・ワクチンとも6,000万人分のワクチンを確保する契約をしたため、合計すると日本の人口である1億5,700万人分のワクチンを確保していることになる。

だが、モデルナ・ワクチンとアストロゼネカ・ワクチンは日本ではまだ承認されていない。そのため菅総理大臣は4月、ファイザーと9月末までに必要なワクチンを供給することで同意しているとのことだ。

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