アメリカ・ネバダ州の人里離れた砂漠で開催される、アートと音楽のフェスティバル「Burning Man(バーニングマン)」は、2021年度には「The Great Unknown」をテーマとして開催を予定していたが、現地時間4月27日(火)に公式サイトにて「2021年度は開催されない」という実質的なキャンセルが発表された。

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公式サイトには「アメリカはトンネルの先に光が見えているように感じますが、現在まだパンデミックの最中であり、期間内にその(開催するにあったての)不確実性を解決することは火非常に困難です。私たちは2022年の開催を焦点に当てていきます」と発表された。

そんな Burning Man だが、キャンセルが発表される前、主催者が「フェスの入場条件として "ワクチン接種済み" である事を検討している」と報道されていた。
 
キャンセルが発表される以前の今月初旬、Burning Man の CEO である Marian Goodell(マリアン・グッデル)は「ネバダ州において、フェスティバルに参加するためにはワクチン接種を証明しなければいけない」という誤った情報を主張してしまったため「新型コロナウイルスに関するガイドラインを誤解している」として、多くのフェスティバル参加者から反発を受ける結果となってしまった。
 
更に、Marian Goodell の主張は「ワクチンを受けたくても受けることができない人を孤立させてしまう可能性もある」として、人々からの大きな反感を買ってしまった。この反応を受け、Marian Goodell は Burning Man Journal にてワクチン接種必須に関するコメントを投稿。

私たちには皆さんの声が聞こえています。多くのフィードバックを下さったことに対して感謝しています。そして、それがどうなるのかの重要性を考えています。そうすること(ワクチン接種を必須条件とすること)は、私たちのコンセプトある Radical Inclusion(※どんな者をも受け入れる共同体である)にとって大きな課題となるでしょう。
しかし、現時点で私たちは Burning Man の 10か条の根本理念(10 Principles)を、一種の形として考えています。そして更にそこには、市民の責任が大きくのしかかっているのです。

上記のコメントでは、ワクチン接種を必須条件にすることを検討していたように取れるが、フェス自体がキャンセルになったことによりこの措置も必要がなくなってしまった。2022年の開催情報に関しては、今後も Burning Man の動向を注視していこう。
 

Burning Man

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