2年ぶり、今年16回目の開催となる音楽とアートのサーフカルチャーフェスティバル 「GREENROOM FESTIVALʼ21」5月22日(土)、23日(日)に横浜赤レンガ地区野外特設会場にて行われた。


まん延防止等重点措の中、来場者が安心安全に楽しめるよう5000人の制限が設けられ、ステージ前にはソーシャルディスタンスを保つよう地面にマークが準備されていた。一人一人の間隔がしっかり守られており、観客たちもマナー良く声のかわりに拍手や手拍子でアーティストとのコール & レスポンスを楽しんでおり、新しいフェスティバルの形を目の当たりにした気がした。


2年ぶりの開催となった初日の5月22日(土)。BLUE SKY STAGE には LUCKY TAPES、TRI4TH(トライフォース)、NakamuraEmi、TENDRE、SIRUPが出演。GOOD WAVE STAGE には SPECIAL OTHERS、never young beach、平井 大、Chara、Nulbarich らが出演した。
 

梅雨に入り今までの悪天候が嘘のような晴天で迎えた2日目の5月23日(日)は、BLUE SKY STAGE の GLIM SPANKY のライブからスタート。中納良恵が後に続き、両者共に圧倒的な歌唱力で、歌声が作り出す心地良い空間に観客たちの間には笑顔が溢れていた。GOOD WAVE STAGE は PUFFY の「サーキットの娘」から始まり、「愛のしるし」「アジアの純真」など往年の名曲揃いのセットリストで観客を一つにした。


続いて、GOOD WAVE STAGE には もうすっかり GREENROOM 常連となった KANDYTOWN、昨年出演予定だった RHYMESTER の HIP HOP 勢が登場。夏のような熱気で会場のボルテージも最高潮に! 声は出せないものの、会場が一体となり手を挙げ楽しんでいた。


そして、Dragon Ash はエネルギーに溢れた熱いライブを披露。歓声を上げることができないという制限でいつもとは少し違うフロアの空気感中、時に観客を気にしながらも、会場の雰囲気を見事にまとめ上げた様子には、長年積み上げてきたライブ経験と天性の才能を感じさせられた。コロナ禍を音楽の力で乗り越えようという熱い思いに観客も応えようとしているのが伝わってくるライブとなった。


BLUE SKY STAGE では Vaundy、Clammbon、Original Love が観客を引き込むような演奏で会場を魅了。サンセットを彩った Original Love が BLUE SKY STAGE のトリを務めた。


そして、フェスティバルを締めくくった ASIAN KUNG-FU GENERATION。「ソラニン」「リライト」「未来の破片」など国民的バンドといっても過言ではない彼らの名曲観客も小さく口ずさんでいるように見えた。最後には海沿いのフェスティバルにぴったりの「海岸通り」で締めくくり幕を閉じた。


未曾有の状況で例年通りとはいかない中でも、万全なコロナ対策のもとフェスティバルは開催できる!ということを感じさせてくれた「GREENROOM FESTIVALʼ21」。制約の中でもしっかりと楽しませてくれたアーティストと運営サイドには感謝の気持ちしかない。

我慢続きの2020年、2021年の日本のフェスティバルシーンだが、2022年は例年通り、邦楽アーティストと洋楽アーティスト両方のライブが繰り広げられ、いたるところで伸び伸びとした歓声が上がるいつもの GREENROOM FESTIVAL が戻ってくることを期待したい。

Written by Go Tomoki
 

GREENROOM FESTIVALʼ21

日時:2021年5月22日(土)、23日(日)
会場:横浜赤レンガ地区野外特設会場
主催:グリーンルームフェスティバル 実行委員会
後援:横浜市文化観光局、横浜港運協会、(一社)横浜港振興協会、SPACE SHOWER TV、J-WAVE、TOKYO FM、InterFM897、FMヨコハマ