ヨーロッパをはじめ、日本では旅行の際に必須となる『ワクチン・パスポート』の導入が話題になっているが、Mirror によると、タイでは10月中旬を目処に、新型コロナのワクチンを接種した旅行者は「隔離期間免除」で国境を超えられるようになる予定であるそうだ。

▼ Hilton Phuket​

外国人に対し国境を開放するのは、タイは2020年3月に国境を封鎖して以来となる。6月21日現在、タイに到着した全ての訪問者は国が定めた施設に14日間隔離しなくてははらない。

タイ当局はこれまで観光者を呼び戻すために、ヨット内での隔離を認めるなど様々な対策を取ってきたが、10月を目処に新型コロナのワクチンを接種していれば「隔離免除」でタイへ入国可能にする事を計画しているという。

Bloomberg によると、タイの Prayuth Chan-Ocha 首相は「国を再解放する事は、収入を得る手段を失なった人々の負担を軽減するために重要な方法の1つである」とコメントしているとのことだ。


観光地として大人気のタイ・プーケット島は、7月1日からテストとして、ワクチンを接種した観光客への隔離を廃止する「Phuket Sandbox」と呼ばれる計画をスタートする。タイ観光局によると、この計画は、新型コロナウイルスリスクが低〜中の国を対象とし、ワクチン接種を受けた観光客の隔離期間を免除とすものであるという。ただし、一方で14日間は必ずプーケットに滞在しなくてはならない。対象となる国のリストは、6月21日現在まだ発表されていないが、現状日本ではまだまだ新型コロナウイルスは猛威を振るっており、今後オリンピックによって更に感染拡大は広がってしまうものと見られているため、現状では新型コロナウイルスリスクが低〜中の国として区分されるのかどうかは難しいところだが、運が良ければ日本からも、今年中にタイへの海外旅行が可能となるかもしれない。

タイは日本からも行きやすい場所に立地する国であり、毎年多くの観光者が集まるパラダイスだ。しかし、この新型コロナウイルスによるパンデミックでタイの観光産業も大打撃を受けており、DEPA によると、中でもプーケットは2020年に約1兆604億円の損失となったとのことだ。