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BBC News の報道によると、昨年度に開催されたイギリスのレディングとリーズで開催される野外ロックフェスティバル「Reading and Leeds Festivals(レディング・アンド・リーズ・フェスティバル)では、来場者がテントを持ち帰らずに放置して帰ってしまう問題に悩まされた。これは、昨年度開催のみならず、放置寝袋と合わせてこれまでの開催で繰り返し問題となっていたとのことだ。


そこで Reading Festival は対策として、予めフェス参加者から「デポジット(保証金)」を徴収し、"フェスから帰る際にテント等をきちんと回収することでデポジットが返還される" というシステムを導入しようとしたが、これに対し、同フェスのチケットを販売するイベント・プロモーター企業の Live Nation にてフェスティバルの持続可能性を管理する Victoria Chapman 氏は「"(デポジットは)手に負えない" ものになるだろう」と警告。

これに対し、レディング自治区議会の Adele Barnett-Ward 氏は「恐らく、やらなければならないときが来た。人々にテントを家に持ち帰らせるために、あなたは何ができるのか?」とコメント。「Reading Festival はキャンペーンを利用し、フェス参加者にテントを家に持ち帰るよう説得する "ニンジン" アプローチを採用しているのだ」と応戦。

しかし、Victoria Chapman 氏は「人々がテントを持ち帰った場合に保証金を返還するということは、大規模なロジスティック演習になるだろう」とコメントしており「"手に負えない" アプローチは機能しない」と付け加えている。

なお、昨年度の Reading Festival の開催後に会場に放置された2,300のテントと500の寝袋、そして食料等は、慈善団体によって回収され、フランス・ダンケルクとカレーの港に住む難民に配布された。しかし、通常はそれらのリサイクルや再利用は不可能であるため埋め立て処分される、とフェスティバルサイドは参加者に対して警告している。