イギリス・ニューカッスルにて開催される音楽フェス「This is Tomorrow Festival」が、4月頭、2022年の開催の来年度に延期し、実質的に2022年度の開催キャンセルを発表したと BBC News が報道している。
過去数年間で多くの聴衆を魅了してきた同フェスだが、開催予定日のちょうど2ヶ月前開催延期が発表された。
 
「This is Tomorrow Festival」は、昨年度の開催もチケットはソールドアウトとなるほどの盛況っぷりであったが、その一方で騒音による苦情が付近の住民から何百件も寄せられていた。

そのため、ニューカッスル市議会はフェス主催者に対して厳格な制限を課しており、500〜15,000人規模の参加者のイベントの開催は年間9日間以内とすること、そしてフェス会場からの最寄の家の通常の騒音レベルから5デシベル以上上回らないようにすることといった項目が含まれていた

しかし、今回の延期に関してはそれが原因というわけではないようで、単純にフェス開催に当たっての "コストの上昇" と "市場の過飽和"、つまり同様のフェスがやり過ぎていることが問題であるとのことだ。

「This is Tomorrow Festival」のスポークスマンは、以下のように述べている。

市場が飽和状態となり、経済危機が進行し、コストが上昇しているため、2022年はフェスティバルが更に拡大するのには間違った年だ。

つまり、恐らくコロナ禍を経た現在、各地でフェスを開催し過ぎな状況となっていることと、ロシア・ウクライナ情勢のせいで、原油等の資材が高騰していることなどが原因となっているようだ。

「This is Tomorrow Festival」は6月3日〜5日まで、3日間に渡って開催予定となっていたが、延期後の開催日程は来年度2023年の5月となっており、実質的に2022年度の開催はキャンセル状態となってしまった。

なお、「This is Tomorrow Festival」のアーリーバードチケット購入者への返金は既にスタートしているとのことだ。