Instagram 5.4万人フォロワーの『推し活応援メディア Oshicoco』と推し活専門ショッピングサイト『推し活モール Oshicoco』を運営する株式会社Oshicoco 「推し活女子の消費行動」に関するアンケートを、Oshicoco の Instagram アカウントにて、世代別・約8,000人に実施。
よりリアルな「推し活」関連出費を計測するために、「グッズ費」「チケット費」という直接的に推しに関わる費用だけではなく、「遠征費」「参戦服の購入費」、推し活目的での「カフェ利用費」など、直接的に推しに関わらなくても、「推し活」に総合的に使っている費用に関しても質問している。

<調査方法>
実施期間:2022年2月23日~24日
調査対象:1.中高生、2.18歳~24歳、3.25歳以上 の推し活女子
回答総数:7721人
調査方法:インスタグラムのストーリーにて募集
アカウントの年齢層:中高生4割、18歳~24歳4割、25歳以上2割

中高生でも「月1万」?


回答者の中高生約4,700人中、なんと4人に1人が月に10,000円以上使っているという結果に。
これは推し活情報を発信する「推し活応援メディアOshicoco」のフォロワー、つまり「熱心に推し活をしている」中高生だからこそのデータともいえるが、予想以上に高い結果となった。

更なる詳細としては、
「お年玉、お小遣いのすべてを推しに使ってます! 逆に、推し活以外にお金は使いません。日々節約しています><」
「推しが勉強や部活のモチベーションです」「推しのためにバイトを頑張っています!」
という声が寄せられた。

他の何かを我慢してでも「推し活」にお金を使いたいという熱量の高さが、10代の推し活消費の特徴だと考えられる。

 

18歳~24歳は「3万円以上」が4割


18~24歳は30,000円以下が6割、30,000円以上が4割という結果に。また、50,000円以上が15%もいた。
大学生から社会人数年目の若年層においてこれだけの支出があるということは、可処分所得のほぼすべてを推し活関連消費に使っているといえる。
寄せられた声を見ると、平日でもライブに行ける大学生が特に多額を使っている印象となった。

一方で、「月10,000円以内に抑える努力をしています」という声も。お金がかからない方法で推し活を楽しむ人ももちろんいるようだ。
 

25歳以上は「遠征費」で増額の傾向


この世代は、10,000円から30,000円が最も多い結果に。
「イベントがある月とない月とで変動。遠征があると10万円を超える月もあります。そのために仕事を頑張っているので大丈夫です(笑)」
「地方住みで毎月東京に遠征。 交通費+チケット費+グッズ費で50,000円くらいかかります。 そのために働いています^^」という声が。

この世代は遠征についてのコメントをする方が多く、世代が上がるほど推しのイベントを「全通(※複数回あるコンサート「全部に通う」という意味)」する傾向の高まりが感じられた。
全体を通して、年齢が上がるほど月の支出額は増加傾向にあるとのことだ。

株式会社Oshicoco では、彼女たちが推し活にここまで熱中し、大金を消費する理由について分析している。
 

そもそも推し活とは?

「推し活応援メディア」「推し活モール」を運営する株式会社Oshicoco では、「推し活」を「推しを応援し、推しのために自分磨きや創作活動をすること」と定義している。推しの性別や次元は様々で、人やキャラクターとも限らないとのことだ。(例:刀剣推し、お城推し)

単純に ”アニメを見る” や ”コンサートに行く” といった行為 = 推し活ではなく、推しに会う日を目的に美容院に行くなどの「自分磨き」、二次創作のイラストを描くなどの「創作活動」など、”推しによって日々の生活がより良くなる” その経験全てが推し活だと考えているという。

一口に「推し活」といってもその推し方は人それぞれ。我が子のように推しを可愛がるタイプや、推しに本気で恋をしているタイプ、推しを神のように崇めるタイプ。
この特徴や性質を理解することが、推し活層にアプローチするときに重要であるという。
 

“推し活消費” の具体例「本人不在の誕生日会」


応援広告:ファンが推しの誕生日などに出稿する広告のこと

「本人不在の誕生祭」を例に、推し活消費についてさらに詳しくみていく。
本人不在の誕生日会とはその名の通り、誕生日を迎える「推し本人」抜きで開催する、誕生日会のこと。アイドルやアニメのファンが、グッズや装飾を用いて推しの誕生を盛大に祝う。平均で10,000円~30,000円、多くて70,000円~80,000円使うこともある。

荷物が多くなる誕生祭ではスーツケースでの移動が多く、ホテルまでの移動費もかかる。グッズに関しては二次元推しが特に支出が多く、数万円かけることも。このように消費行動には推しているコンテンツごとに傾向がある。
「本人不在の誕生祭」を開催するために、キャラクター・IP が直接関わらない一般の商品やサービスも、大量に消費することになる。これが「推し活消費」である。

 

推し活層へのアプローチ:新たな顧客層の開拓に

今後さらに盛り上がりが見込める推し活消費。キャラクター・IP に関わらない商品でも、推し活層へのアプローチが今後のマーケティングにおいて重要となる。
たとえば、「家族・企業向け」に販売されていたプロジェクター。実は、推しのライブがオンライン開催になった推し活層が、ライブ鑑賞に使用していた。
そこで株式会社Oshicoco は、推し活層に向けたマーケティングを実施。すると、推し活仲間に広める SNS に積極的な ”新たなロイヤル顧客” の獲得に繋がった。このようにキャラクターやエンタメ業界以外も、推し活層にマーケティングを行うことが今後有効になってくると考えられる。

 

メンカラ企画は古い!?

推し活層へのマーケティングの鍵は、「コミュニケーションを生むことができるか」。

推しを推す行為は

・推しとのコミュニケーション(投げ銭やコンサートアニメ鑑賞)
・推し仲間とのコミュニケーション

の大きく2つに分かれ、日常的に時間を使うのは後者となる。

SNS を通してアイドルや作品の感想を言い合う、繋がったファン同士でカフェに行き写真を撮る、そして SNS に投稿する。その全てを推し活と捉えている。

萌え=一人で楽しむ
推す=友達と盛り上がる、一緒に楽しむ

ということです。

推し活消費のマーケティングは、単にメンバーカラーの商品を集めることや、キャラクター・アイドルを宣伝に使うことではないという。商品やサービスを体験する中で ”SNS にシェアしたくなるポイント” を作り、”推し仲間同士のコミュニケーションを生む仕掛け” を作ることが最も重要であるとのことだ。
 

推し活消費が主流に


今後推し活が広がっていく中で、自分の好きなものやサービス、それを提供する人や組織を応援するためにお金や時間を使う生き方が主流となる。キャラクターや IP に限らずだ。

推しがそこにいなくても、今後推し活消費の考え方が広まっていく。そのためにマーケティングをしていくのがいいと言える、と株式会社Oshicoco は締めている。

 

「推し活応援メディア Oshicoco」について


開始1年で5.4万人フォロワーを獲得。初心者から上級者まで誰でも役に立つ、推し活情報を発信しています。フォロワーさんの「推し」のジャンルは様々で、 2次元作品のファンの方から3次元(日本、 韓国)アイドルファンなど、「何・誰を」ではなく「どういう思いで推し活をしているか」という推しを愛する気持ちで繋がっております。ユーザーと日々密にコミュニケーションを取っているからこその視点で、グッズやサービスの企画を行っています。
 

株式会社 Oshicocoについて

日本で唯一の「推し活」特化の会社です。Instagramアカウント「推し活応援メディアOshicoco」の運用、推し活専門ショッピングサイト「推し活モールOshicoco」の運営、企画プロデュース、PR 事業を行っています。

Instagram:https://www.instagram.com/oshikatsu_media/
グッズストア:https://oshicoco.co.jp/