ロンドンの有名ナイトクラブ fabric(ファブリック)が、ロンドンの歴史について展示する Musium of London(ロンドン博物館)と世界初のパートナーシップを結んだ。これにより、今後 fabric がレジデントを務めるコラボレーションやパフォーマンスも行われるとのことだ。


この新たなパートナーシップは、今後数年間に渡り、アートインスタレーション、記念イベント、更に2025年に予定されているフェスティバルのキュレーションを両者が共同で行うことを目的としているとのことだ。

このパートナーシップは、ロンドン博物館が現在位置しているロンドン・ウォールの会場を閉鎖し、ウェスト・スミスフィールドのジェネラル・マーケットへと移転することが決定しており、その場所が fabric のすぐ傍らとなることから実現したものとなる。

両者の最初のイベントは10月25日に開かれ、そこではアーティストの Tai Shani(タイ・シャニ)がアート・ナイトのために新たなパフォーマンス作品を披露する予定となっている。
その後、ロンドン博物館はウェスト・スミスフィールドへの移転準備のため、12月4日にロンドン・ウォールの会場を公式に閉鎖予定となっている。
今後、2024年に25周年を迎える fabric は、その歴史とロンドンのナイトクラブ・シーンに与えた影響を紹介するために、博物館と協力する予定で、2025年には、両者が協力して、ロンドン市民がキュレーションするフェスティバルを開催予定となっている。
また、2026年にはウェスト・スミスフィールドに博物館が移転オープンし、fabric がレジデントとなり本格的にその役割をスタートさせる予定であるとのことだ。

ロンドン博物館のディレクターである SHaron Ament は、このコラボレーションが組織にとって適切であると感じた理由を次のように説明している。

DJ EZ から Jossy Mitsu まで、fabric は何十年もの間、国際的なエレクトロニック・ミュージック・シーンの最前線に立ってきた。もうすぐ隣人となる、ロンドンを代表する文化的空間である fabric と力を合わせることができ、とても嬉しく思っている。
我々のコラボレーションは、ロンドン市民とロンドンを訪れる人々に特別な瞬間と思い出を提供することだろう。ロンドンの物語に新たな視点を提供する、多くのコラボレーションの最初の一歩だ。