ロイター通信によると、イタリアのモデナ地方で3日間に渡って開催され、約3,000人の参加者を集めたレイヴ「Witchtrek 2K22」が閉鎖されたとのことだ。このレイヴに集まった参加者の多くは、海外からの旅行者と見られている。
 
「Witchtrek 2K22」はハロウィンの祝日を挟んで火曜日に終了する予定だったが、イタリアのジョルジャ・メローニ首相による新内閣の一員であるマッテオ・ペンテドージ内相が、無許可の集まりを直ちに解散させるように命じたとのことだ。メローニ首相はイタリア初の女性首相で、10月22日に就任したばかりだ。

メローニ政権は現在、無許可のレイヴを主催した者に対する求刑内容を厳罰化する可能性を検討しており、今後、このような違法レイヴの主催者は、イベント会場から全ての機材を押収され、更に3〜6年の禁固刑に処せられる可能性があるとのことだ。

ガーディアン紙によると、イタリアの国民的保守政党「Brothers of Italy(イタリアの兄弟)」のリーダーでもあるメローニ首相は、以前、レイヴに対してより寛容であった前任者のルチアナ・ラモルゲーゼに批判的だったという。

違法レイブに対する厳罰化は、イタリアの兄弟とその極右連立パートナーである「League(リーグ)」の主要なキャンペーンポリシーであり、現在副首相であるマッテオ・サルビーニが率いている。

両首脳は、前内務大臣のルチアナ・ラモルゲーゼが、昨年8月に開催された6日間のイベントを含む違法レイブに対して穏やかなアプローチを取っていると定期的に非難してきており、違法レイヴは「ドラッグとアルコール」に満ちていたメローニ首相は語っている。

先週開催された、首相としての国会での初演説で、メローニ首相はイタリアは「若者の国ではない」と述べており、更に「麻薬、アルコール、犯罪で構成された逸脱の緊急事態が高まっている」とも語っている。メローニ政権では、政府は 「若者を文化やスポーツ活動に参加させることに取り組む」ことを計画しているとのことだ。