今後、香港に旅行で行く人は、現地でタバコをやたらと吸わない方が身のためかもしれない。場合によっては、知らない人々から取り囲まれて睨まれたり、警察に通報されることを覚悟しておいた方が良いだろう。

それというのも、香港準州の保健大臣であるロー・チュンマウ教授が、タバコのない街づくりの努力の一環として、"喫煙者を不愉快そうに見つめるべき" であると香港市民に対して呼びかけているためだ。


地元メディアの報道によると、ロー・チュンマウ教授は以下のように促しているとのことだ。

禁煙エリアでタバコを吸っている人を見かけたら、例えすぐ警察官が現れなかったとしても、喫煙者を見つめることができる。

レストランで誰かがタバコを取り出したら、そこにいる全員がその人を見つめることができる。その人は、ただ見つめられているだけなので、レストランの皆を反撃する勇気はないと思う。

バスの行列を例にとってみよう。列を作るのに法律が必要だとは誰も言わないだろう。

我々の社会は、バスを待つ時に列を作ると言うルールを守る文化を作ることができる。

社会全体が禁煙文化を築けることを願っている。

サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道によると、ロー教授はまた、当局は監視カメラの映像や一般市民から提供されたビデオクリップを証拠として使用し、制限区域での喫煙者を取り締まると警告もしている。

香港の法定禁煙エリアには、レストラン、職場、屋内の公共の場所、屋外の公共の場所の一部が含まれ、違反した場合は1,500香港ドル(約26,900円)の罰金が科せられる。


香港の保健当局は、タバコ問題に取り組むための新たな戦略に関する公開協議書も発表しており、特定の日以降に生まれた人のタバコの購入の禁止、タバコへの課税をパッケージ価格の75%まで早急に引き上げる、または段階的に行っていくといった案が含まれているとのことだ。
日本だけではなく、海外でも喫煙者に対する風当たりは今後どんどん強まっていく予感しかない。