ダブステップの大人気 DJ/プロデューサーの Svdden Death (サドン・デス)が、自身が主宰する音楽フェスティバル「Summoning of the Eclipse(サモニング・オブ・ジ・エクリプス)」にて、自身のパフォーマンス中にファンたちの一部がライターを使った火吹き行為をしている様子を撮影した動画が SNS で出回っているのを目にし、そういった危険な行為を「止めるように」と呼びかけた。

「Summoning of the Eclipse」は、10月13日〜15日まで、アメリカ・テネシー州の The Caverns にて開催された。
Svdden Death は、地獄やオカルティストをテーマにした音楽をリリース/演奏する自身の別名義 VOYD(ヴォイド)として出演。その際に、一部のレイバーグループが、群衆で埋まるフロア内でライターを使って点火し、大きな火柱を噴き上げており、それを撮影した動画が SNS 上に拡散された。
 

この危険なパフォーマンス行為は、口腔内をライターのガスで満たし、顔の近くでライターを点火して窄めた唇から口腔内のガスを激しく吹き出し火柱を作るというものだ。
火吹きパフォーマンスをするには、ほとんどの州で消防保安局から登録証明書を取得することが求められており、アマチュアによる無許可の火吹き行為は、炎の噴霧の方向と一貫性を制御するのが難しいため、重度の火傷に繋がる危険性があるとのことだ。

また、ほとんどの使い捨てライターは、非常に可燃性のある液化ガス成分のブタンを含んでいる。原油と天然ガスの探査と生産に携わるアメリカのエネルギー企業 Hess Corporation によると、ブタンを含むその他の炭化水素燃料は「意識不明、窒息、死亡を引き起こす可能性がある」「不十分な酸素供給をもたらす可能性がある」とのことだ。

Svdden Death は、自身の Twitter にて以下のようにファンたちにアナウンス。

​パフォーマンスの一環として火を吹くためには、消防士と共に何百万もの安全対策を講じなければならないが、それがどれほど危険であるかという理由で、それをオフィシャルにNGとすることにした。だから人ごみの中でそんなことをしないでくれ。僕は皆を愛しているけど、そんなことはやめてくれよ。