解散したエレクトロニック・デュオ Daft Punk(ダフト・パンク)には、今だに熱狂的なファンが多いが、彼らが今、デュオ再結成に向け大きな願いを抱いているのが、現在撮影中のディズニー制作の SF 映画「Tron: Ares(トロン: アレス)」である。
「Tron: Ares」は第1作「TRON」、そして2作目の「TRON: Legacy(トロン: レガシー)」に続くシリーズ3作目となり、この2作目の「TRON: Legacy」のサウンドトラックを Daft Punk が手掛けており、更に作中にも一瞬出演シーンがあるなど、ファンにとっては忘れられない作品であることは間違い無いだろう。「TRON: Legacy」のサウンドトラックでは、85人編成のオーケストラをフィーチャーしており、Daft Punk がデュオとしてこれまでに携わった唯一の映画音楽となっている。
 

「Tron」シリーズの第3作目は2015年に制作決定が報じられていたが、同年にスタート予定だった撮影の直前になってディズニー・スタジオが撤退、制作はキャンセルとなっていた。
しかし2017年には、「TRON: Legacy」監督のジョセフ・コシンスキーが TRON の企画がまだ生きていることを認めており、ジャレッド・レトが主演を務めると報じられていた。
そして最終的に、「Tron: Ares」は2023年8月から「マレフィセント2」の監督も務めたヨアヒム・ローニング監督の元で撮影がスタートする予定となったが、ハリウッドのストライキにより撮影が延期されていたという、とにかく曰く付きの作品だ。

Daft Punk のファンたちは「Tron: Ares」に関する情報が発表されるたびに反応していたが、2023年6月には アメリカ版2ちゃんねると言われる「Reddit」の中の Tron の公式サブレディットには「Tron: Ares」で Daft Punk の後を継ぎのサウンドトラックを担当するアーティストは誰が良いか、という話題が上がり、ファンたちからは Dan Deacon(ダン・ディーコン)、 Justice(ジャスティス)、Gesaffelstein(ゲサフェルスタイン)、Kavinsky(カヴィンスキー)、Oneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)といった名が挙げられていた。しかし、もちろん今でも Daft Punk の TRON シリーズへの復帰を望む声は後を経たない。

また、多くの人は、Daft Punk と共に「TRON: Legacy」のサウンドトラック制作に協力した著名な作曲家である Joseph Trapanese(ジョセフ・トラパネーゼ)が「Tron: Ares」のサウンドトラック制作にも関わってくるのではないかと信じているようだが、それに関してはまだ確認されていないとのことだ。