トランス界の帝王として知られる Armin van Buuren(アーミン・ヴァン・ビューレン)は、2026年3月25日、アメリカ、マイアミで開催された「Winter Music Conference」にて、Apple Music のダンス/エレクトロニック & DJミックス部門グローバル責任者である Stephen Campbell(ステファン・キャンベル)と、同じく ダンス&エレクトロニック部門リード DJ/キュレーターのTim Sweeney(ティム・スウィーニー)と共に、エレクトロニック・ダンス・ミュージックの未来についてのパネルディスカッションに登壇した。
 
edm.com のレポートによると、ディスカッション内で2011年の話題になったとき、Armin van Buuren は「真剣に引退を考えていた」とコメント。当時、外野からは Armin van Buuren はキャリアの絶頂期にいるように見えていたが、本人的には違ったようで、以下のようにコメントしている。

2011年には本気で辞めることを考えたよ。でも音楽を感じていたんだ。今やトランスは "ダサい言葉" じゃない。テクノのアーティストたちも再びメロディーを取り入れている。長い間、僕たちは "よく分からない EDM" 扱いで、クールな存在ではなかった。

長い間、トランスはダンスミュージックの文化的に微妙な立ち位置にあった。アンダーグラウンドにしては多幸感が強すぎ、クール志向のリスナーには堅苦しすぎ、さらに当時の EDM の爆発的な流行に押されていた。だが、それは、Armin van Buuren に言わせると「エレクトロニック・ミュージック全体が、トランスが以前から築いてきたスタイルにようやく追いついたから」であるとのことだ。
また、Armin van Buuren は「トランスは自身のアイデンティティと切り離せない存在」であるとし、「唯一、自分の感覚と完全に一致するジャンル」であると語った。

突然、25年着続けた古いセーターがまた流行るようなものだよ。

トランスには本当に厳しい時期があった。長い間、人気のあるジャンルではなかった。でもトランスを聴くと感じるんだ。それが自分なんだって。この音楽は自分のものだし、一番心に近い。もし他のジャンルをプレイしても、本物だとは感じられないだろう。