自身も多大な影響を受けたPaul OakenfoldやSasha、Nick Warrenらによってその才能を見いだされキャリアをスタート。プロデューサーとしての初期にはハウスやトランスを基調としながらもテクノ、サイケ、プログレッシヴと幅広いジャンルを取り込んだ繊細で美しくも攻撃的なサウンドが2000年代のダンスシーンに大きな衝撃を与え、“Airtight”や“Tell You”をはじめとする名作を次々と量産。2000年代中期にはそれまでのサウンドから雰囲気を変え、バラード調のハウスナンバー“I Know You're Gone”やBedrockからドロップされて金字塔を打ち立てたGuy Gerberの“Stoppage Time”のRemixなど多くのヒット作を残す。特にMinistry Of Soundから世界に向けて発売されたYesのカバー“Owner of a Lonely Heart”は全英チャートで8位を獲得する大きな成功を納め、同時期に立ち上げた自身のレーベルre*brandやDeep Dish、Sander Kleinenbergらのレーベルからはハウス、エレクトロに特化したトラックを数多く発表するなどその後の彼の方針を決定づけた。しかし、ダンスシーンの隆盛により多くのDJ達がより商業的でキャッチーなサウンドへとシフトしていく流れになると、Armin van Buurenのarmada musicと契約したMax Grahamは、それまでの活動から自身のルーツともいえる独自のプログレッシヴ、トランスサウンドへと回帰。Mix CD“Cycles”シリーズの発表、サイケデリックシーンの英雄Protocultureとの共同製作、初のアルバムとなった“Radio”の発表、そしてDJに対するスタンスの明確な転換など、トランスシーンを壮大なスケールで再構築する事に尽力。現在re*brandからコンスタントに楽曲をリリースする一方、今年は世界規模で展開するre*brandツアーが始まり、プロダクションにDJにとその活動に更なる注目が集る。...
More Biography