People誌とのインタビューでアメリカのオバマ大統領が2015年、自分が一番好きな曲を明かした!
それは、Kendrick Lamarのグラミー賞年間優秀アルバム賞でノミネートもされているアルバム『To Pimp A Butterfly』に収録されているトラック「How Much a Dollar Cost」。
 


そして、ファーストレディの2015年一番好きな楽曲は、Mark Ronson & Bruno Mars「Uptown Funk」。
 


そんな大統領が好むKendrick Lamarは、エミネムを超える第58回グラミー賞最多11部門にノミネート記録を残し今、世界が最も支持する天才ラッパー。今年の3月(日本では5月)に発売された2ndアルバム『To Pimp A Butterfly』が全米2週連続1位を獲得、全英でも初登場1位となり、発売開始より僅か2週間ほどで100万枚を売り上げ、全世界で大ヒットした。



また、海外のメディアも、このアルバムを大絶賛している為、第58回グラミー賞にて11部門もノミネートされたことは“当然だ”という人も少なくはない。

『To Pimp A Butterfly』は、音楽の離れ業だ。(The Guardian) ”

“現代の、数少ない本物のヒップホップ・アルバムのうちの1枚(Gigwise)

このアルバムは、壮観以外の何者でもない (GQ Magazine)

ちなみに、11部門でのノミネートは、1983年のマイケル・ジャクソンによる最多12部門ノミネートに次ぐ歴史的快挙であり、あの誰もが知る米ラッパー Eminemでも10部門ノミネートが自身の最多というから、今回のケンドリックの11部門でのノミネートは“大事件”なのだ。
 

 
Kendrick Lamarの今現在に至るまでの足跡を振り返ろう。インディー時代にオンライン配信したミックス・テープがDre DreやGameの耳に留まり、瞬く間に西海岸で話題のラッパーとなる。Gangster Ra@の発祥地、ロサンゼルスのCompton出身でありながら彼の作る音楽の視野は広く世界中で絶賛される。ケンドリックの最大の身旅行は、まるで“物語”のようなその鋭く優れたリリックと、観る者全てを圧倒させるライヴでのパフォーマンスだ。

ケンドリックが発するメッセージは、白人による黒人差別への批判など政治的なものが多く、それは、ただ白人を批判しているのではなく歴史的根拠や実体験に基づいているものだから、とても説得力が高い。例えば、『To Pimp A Butterfly』のジャケット写真は“奴隷船”を連想させるものになっており、歌詞を見ると、そこには太い幹が通っており、それは奴隷制時代からの延長線上にあるアフリカン・アメリカンの閉ざされた現状の中で、自分はあちこちに仕掛けられた罠にハマることなく成功を手にしたが、自分ひとりが抜け出しても所詮、世界は変わらない、という葛藤が描かれている。
 
音楽だけでなく、社会的な活動などあらゆる面に置いて全世界の支持を集める若き天才、ケンドリック・ラマーが日本でパフォーマンスを行ったのは、過去を見返しても2013年のFUJI ROCK FESTIVALのみ。今後、日本への来日を期待したい!Kendrick Lamar好きな方はプロファイルページでハートボタンを♪