8月20日(土)に、SUMMER SONIC TOKYO DAY 1のZOUKOUT STAGE大トリとして大役を務めたThe Chainsmokers
「Roses」「Don't Let Me Down」「Closer」再ブレイクしている彼らだが、それらのヒット曲リリース前には、Bouquet EPも出しており、そのキャリアはDIM MAK所属時代にまでさかのぼる。

東京・大阪と滞在時間50時間ほどの超多忙スケジュールの中、iFLYERとの独占インタビューに応じてくれた2人。
音楽ルーツから最新曲「Closer」について色々聞いてみました。
The ChainsmokersとのiFLYER独占ミニインタビューはこちら。
※以下Andrew TaggartとAlex PallをAndrew、Alexと表記。

今年は特に多くの楽曲をリリースされましたね!そもそも、キャリアとして音楽の道を進もうと思ったきっかけは何ですか?

Andrew
いい質問だね!
実は、16歳のと気にアルゼンチンに1年ほど住んでいたんだ。

そこで、アメリカより先にアルゼンチンでクラブに行くようになって、そこのクラブで聞いた3曲に衝撃を受けたことがきっかけだよ。

それは、Daft Punk 「Around The World」 David Guetta Vs The Egg 「Love Don't Let Me Go (Walking Away)」 Yoshimoto 「Do What You Do」 Trentemoller Remixの3曲。アメリカに帰国した時に、即座に、その3曲とAbletonも一緒に購入して、プロデュースを独学で始めたのを覚えているよ。
 
 
 

Alex: 
僕の場合は、カルチャーによって衝撃を受けたという部分では通じるとこがあるけれど、きっかけの場所が違うんだ。自分の姉がイギリス・ブリストルに住んでいた時に、彼女に会いに行った時がすべての始まりかな。

ブリストルは、代表的なエレクトロニックダンスミュージックのシーンが栄えている都市だから、そこのクラブでのカルチャーに衝撃を受けたんだよ。
 


それまでは、典型的な「アメリカのクラブ」という飲んではっちゃけるようなスタイルしか知らなくて、コミュニティを感じるようなヴァイブズを知らなかったんだよね。でも、イギリス、特にブリストルのダンスミュージックシーンは、全く違ったんだ。だって、外見とかステータス関係なく、みんな本当に音楽を通して踊りまくりで楽しんでいたんだよ。そのような一体感のある空気感で、Alex GopherやStanton Warriorsとかの楽曲を聞いて、すっかりそのシーンに心を奪われたよ。とにかく、イギリスのダンスミュージックシーンのペースの速さに圧倒されて、ますますそのような音楽に携わりたい、作りたいって思うようになったんだ。

最初に行った音楽フェスとか覚えていますか?

Alex: 
不思議なことに僕の場合は、Ultra Music Festival Miamiかな。なぜ不思議かっていうと、僕は、フェスあまり好きじゃないんだよね。(笑)

その頃の僕は、フェスにいく時間があるなら、その時間を音楽制作に当てて、有効的に時間を使いたいって思っていたから。時間があれば、より多くの音楽を作って、いつかは、そのステージに立とうって思ったよ。

しかも、あまり大観衆の中にいることも好きじゃないんだ。(笑)
だから、特に今年のUltra Music Festival Miamiでメインステージを飾った時は、本当に不思議な出来事だったよ。まさか参加者の自分がそこでステージに立つことになるとは夢にも思っていなかったしね。最高のセットだったよ。
 


Andrew: 
僕は、確かロサンゼルスのHARD Festかな。Deadmau5を見た記憶あるね。

今では、世界的フェスからオファーが殺到し、今年は、Coachellaのデビューも果たしましたね!本当におめでとうございます。その経験は、どうでしたか?今日サマソニにも来ているThird Eye Blindもゲスト出演していましたね!

Alex: 
そうだ!Third Eye Blindに連絡入れてみよう!(笑)

[AlexがThird Eye Blindにチャットメッセージを送る]

Andrew: 
本当に最高の思い出になったよ。僕たちは、今ロサンゼルスに拠点を移しているけど、カリフォルニア州を代表するフェスでもあるしね。もはや、州とか関係なしにアメリカを代表するフェスでもあると思う。

Coachellaは特に、ブッキングにとてもこだわりを持っているんだ。それだけ、選ばれる可能性は低いから、ブッキングに厳しいCoachellaの基準で出演オファーをもらえたことは、達成感もあったし、嬉しかったよ。実際のセットも、楽しかったし、もうテンションもMAXだったね。ステージ設計にも力を入れたし、ゲストも豪華な顔ぶればかりだよ。Tiesto、G-Eazy、Third Eye Blind、Walk The Moon、Rozes、Daya、Big Giganticが駆けつけてくれて本当に最高だったよ。

今ステージ設計にも力を入れたと言っていましたが、どれくらいデザインの作業に関わっているの?

Alex: 
僕たちは、音楽を制作するだけでなく、ステージ設計のようなデザイン作業も大好きなんだ。だって、プロセスが楽しいから!お金はかなりかかるけど・・・

でも、自分たちThe Chainsmokersを他のアーティストと差別化をするために表現する手法の一つでもあるから。

照明、デザイナー、プロダクション・マネージャー、ビジュアルという素晴らしいメンツのチームに恵まれているから、僕たちのショーを100倍よくしてくれる。僕たちの演出を活気づけてくれんだよね。でも、デザインや制作の会議とかに関わっていても、最終的には、ステージに立つアーティストだから観客目線でデザインしたステージを見ることはないんだよね。

それだけ、自分たちが見えないものをチームの手に託すというところでも大きな信頼感があるよ。でも、アフタームービーとかのビデオで観客目線で見る時には、これはすげーってなるくらい毎回デザインに力を入れているし、大きな達成感がある。
 
 

そうなんですね。最新曲Closerを話さないわけにはいきません!共感できるリリックにHalseyのソウルフルな歌声。あのコラボ曲の歌詞作成とHalseyと一緒に仕事したプロセスについてお聞かせください。

Andrew: 
確か、去年の秋に書いた曲なんだよね。
ツアー中のある日、みんなで遅くまで起きていた日があったんだ。振り返りみたいな感じで懐メロをガンガンにかけて、みんなで聞いていたんだよ。

確か、Blink 182とかTaking Back Sundayを聞いていた。そんな昔の懐かしのパンク・エモ系バンドの楽曲を聞いていくうちに、実体験に基づいたことを真摯に綴った楽曲を書いてみようよってなったんだ。
だから、元カノとの失恋についての曲を書いたんだ。なんか外見とかに取り憑かれているけど、同時に彼女のことが嫌いなところもいっぱいあるみたいな相反する気持ちがあって、彼女との付き合いを後悔しながらも、思い返してしまう。そんな気持ちを綴ってみたよ。

僕の場合は、お嬢様とかが多く通うニューヨークの高校に通っていたから、個人的に感じたそういう子に対する無関心な僕の気持ちを書いているんだよ。

そんな感じで作詞過程が終わったのちにHalseyが音楽制作に加わった。彼女は、音楽業界の数少ない正真正銘のアーティスト。彼女の音楽に対する姿勢は、真であって、何をやりたいかもはっきりしている。だから、彼女の歌声によって楽曲に全く違う側面が追加されて、音楽を更にダイナミックなものにしてくれたよ。あと僕との男と女の会話的な部分もより強調してくれたんだ。
 


Alex: 
特にあのデュエット部分は、真のデュエットだと思っている。単に、男VS女の交互に歌うコーラス部分じゃないん。リアルな男と女の会話であるから、デュエットの役割を果たした初めてのデュエットソングになったと思うよ。

そんなHalseyとは、彼女のMadison Swuare Gardenコンサートにゲストとしてサプライズ登場されましたね!どうでしたか?

Alex: 
最高だったよ。僕たちの原点は、ニューヨークだからMadison Square Gardenという地元のアイコニックな開催場所には思い入れがあるよ。アメリカに限らず、世界中のアーティストも一度はその舞台に立つことを夢みると思う。だから、僕たちのショーでなくても、Halseyのコンサートとしてその大舞台に立てたことは本当に素晴らしかった。しかも、HalseyのSOLD OUT公演にて新曲Closerを披露できたのも超気持ちよかった!



あと楽しかっただけではなく、The Chainsmokersとして、アーティストとして学ぶことができた経験でもあった。だって、Madison Square Gardenは、僕たちが日々公演をするステージや規模感とは比べ物にならないくらいのレベルであり、そういった非現実的なショーを体験できたことは、更に上を目指すための僕たちのモチベーションにもつながったと思う

そんな絶頂の波に乗る二人は、今アジアツアー真っ只中ですね!クレイジーなファンエピソードはありましたか?

Andrew: 
フィリピンが特に衝撃的だったね。
世界のどこの地域に比べても勝るくらいの爆発的なThe Chainsmokersの人気を感じたよ。

だって、空港に到着するとファンだけでなく、空港の職員も僕たちにカメラを向けたり、セルフィーを撮ろうとしたりして、ホテルに到着しても、深夜までホテルの外でファンが待機していたしね。このような体験は、普段ないから、嬉しかったと同時にびっくりしたよ。なんか一瞬Justin Bieberになったような気分を味わえたよ。(笑)

そんなフィリピン公演での映像には、観衆が一体となり「Closer」の歌詞をAndrewと共に歌う姿が!
 

彼らの最近のヒット曲だけじゃない、懐かしの楽曲も収録されているThe ChainsmokersのJapan Edition Albumは必見。

今は、アルバムではなく、シングルを一曲ずつリリースする形で方向性を固めている彼らだけに、代表曲からおすすめ曲が詰まっている日本限定アルバムは、貴重!

 

The Chainsmokers直筆サイン入り色紙を2名様にプレゼント!



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