当初は1日のみの公演だった予定にも関わらず、前売りチケットは早々にしてソールドアウトし、急遽追加公演が決定した大物新人 LAUV(ラウヴ)。彼の公演を心待ちにしていたファンは多かったことだろう。チケットの売れ行きそのままに、ライブ当日も大勢の熱狂的なファンたちを目の前に、大成功を収めた LAUV に、iFLYER はインタビューを行い、万人に共感を与える彼の曲の魅力についてを探ったーー。


あなたは現在LAを拠点に音楽活動をしていらっしゃいますが、もともとSan Francisco出身で、更に大ヒット曲である「I Like Me Better」には「To be young and in love in New York City」といった歌詞があったり、MVをNYで撮影されていますが、NYのどのような点が一番好きですか? また、NYに対する思い入れは?

僕にとってのNYは、様々な出来事が起きて、それによって成長できる場所、という感じかな。僕は郊外の小さな町にすんでいて、そこは誰もがお互いを知っているような場所だったんだ。だからNYに引っ越した時に、どうやって友達を作ろうかを考えないといけなかった。
みんなが知っているように、ニューヨークには数え切れないほどの人がいる。たくさんの人が、 NYに移住してくる。
彼らはみんな、ただ夢を叶えようとしていて、はじめは本当に親切な雰囲気を感じた。でもその後、奇妙な混沌とした何かを、大学に入学した時に感じたんだ。NYのような都市には、そのようなことがあることを認識した。今となってはその時の狂った関係が、僕の人生の大部分になっているよ。



2017年のEd Sheeranのジャパンツアー時のオープニングアクトとして大抜擢されていましたが、Ed Sheeranの怪我によりライブが延期となってしまったたため、今回の単独来日公演が初来日公演ということになりますが、既に日本にもたくさんの「lauvers」 (ラウバーズ・Lauvのファン)がいて、あなたの来日公演を待ち望んでいました。これまで日本のファンや、日本でのご自身の人気について認識されていましたか?

このツアーで僕が確認したのは、インターネット上で感じていたものと同じものだね。Spotifyが示すように、インドネシアや日本に多くの僕のファンがいてくれているようだけど、現実感がないんだよね。
みんながショーのチケットを買ってくれてチケットが売切れたのを知って、僕らはセカンドショーをブッキングした。僕はここに来る前に、実際にどんな風になるのかを想像するのはあんまり好きじゃないんだ。僕は昨晩、会場に溢れる熱気を見て、ファンたちと出会って、全てが吹き飛ばされたよ。みんな本当に恥ずかしがり屋だと思っていたけど、実際はとても楽しかったね。




あなたは以前、インタビューの中で大学の最初の2年は「どんな曲が他人からウケが良いのか、ということばかり考えて作っていたけど、今はもうそんなことは考えて曲を作らない」と語っていますが、しかし人気が出ることを計算して作られていなくても、あなたの曲は非常に人気があります。ご自身の曲が他人から支持されることについて、なぜだと考えていますか?


良い質問だね。最近それをよく考えるんだよね。僕が音楽業界に入るために何年も何年も何年も何年も…費やしてきた。
僕が子供だったとき、僕はバンドをやってたんだ。自分たちのツアーを組んだんだけど、お客は5人もいなかったので、友達にチケットを買ってもらうように頼んだりしてアメリカを回ったんだ。僕らがそれをやってたとき、僕は色んなマネージャーにメールを送ってマネージメントしてくれるかどうかを尋ねた。

でも僕は自分が何をしているのか良く分かってなかったから、いつもとにかく何かと戦ってた。僕はヒット曲を書く方法を学ぶべきだっと思ったから、その時持ちうる限りの全ての力を振り絞って努力して、最初の曲「The Other」を書いたんだ。僕はそれを全然期待せずに作ったんだけど、人々はその曲にとても共感してくれたので、いきなり戦う必要がなくなった。うん、そうだった。それは本当に面白い経験だった。

それは凄く頑張るのをやめて、普通に生きて、正直になった、って感じかな。この経験によって、僕は正直になれるようになったんだと思う。人々はそれに共感してくれるんだよね。
僕はヒットを狙ったポップスの曲は本当に多いと思うけど、正直で、人々が共感できるようなヒット曲も多いと思う。そういった曲を僕も作れたらいいなと思ってる。


「自分に正直に向き合い曲作りをすることにフォーカスする」という点を重視して曲作りをすることを心掛けているとのことですが、自分に正直に向き合う、ということは時にはかなり大変なことだと思います。曲作りのためにより自分と向き合うことで発見した新たな自分の一面などはありますか?

うん、常にそれは感じてる。すべての曲が、僕に何かを教えてくれるような気がするんだ。
なぜばら、僕はその時長いこと付き合ってたコがいたんだけど、それについて曲を書いてるときに、正直なところ自分に素直にはなれなかった気がする。
例えば、僕が「Comfortable」や「Adrenaline」を書いている時に、僕は本当にそう考えていたのかな? それともただラクしたかっただけなのかな? 常に自分の中で、自分の考えと戦っていたんだ。
自分の人生をとは関係なしに感情を探求したり、思考を探求したりすることができれば、曲を書いているすべてのステップで、本当に何が起こっているのかを知ることができるよね。



あなたの歌声については「とろけるように甘い」「セクシー」と、女性たちからも大絶賛されていますが、普段その歌声を保つために何か日常的に、またはライブの時に心掛けていることはありますか?

僕はそんなに歌が上手なわけじゃないよ。歌手の中にはお茶しか飲まないようにしてる人もいるけど、僕はかなりコーヒーを飲むね。体を温めるようにはしているけど、声にはそんなに気を使ってないかも。 
でも面白いのは、僕がバンドをやっていたとき、友達のお父さんが、僕たちには新しいボーカルが必要だ、と言ったんだ。まあ、彼の言うことは正しかったよね。当時、歌い始めたばかりの僕の歌ときたら、そりゃ酷いもんだったから。彼は僕に直接それを言うことさえしなかった。彼は僕以外のバンドメンバーにそれを言って、バンドメンバーたちから僕はそれを聞いたんだよね。
僕はもう、めちゃくちゃ練習して、練習して、練習して、練習しまくったよ。うん。


幼い頃からピアノ、ヴィオラ、ギター等の様々な楽器に親しんでいたとのことですが、それらの経験は曲作りの際にどのように生かされていますか? また、あなたの音楽人生に一番影響を与えた人は誰ですか?​


僕にとって一番大きなものはギターの存在かな。 かつて僕はギターを弾き始めて、その際に音楽を書き始めた。 ただヴィオラやピアノを演奏するだけではなく、何かを学ぶことができた。 ギターは、言うなれば本当の自分を表現できるようなものだったので、それは僕にとって非常に大きかった。


ご自身の曲は、どんな人たちに聴いてもらいたいですか?また、ご自身の曲をどんなシチュエーションで聴いて貰うのがベスト、などのイメージはお持ちでしょうか?

面白いね。僕は、全ての人々と繋がれたら良いな、と願っているよ。
僕は傷つきやすく正直な人間の視点から、自分の音楽を書いているだけなんだ。僕は、多くのファンが僕のように自分自身を表現したいと思っていて、頭の中で多くのことを考えている。でも、彼らはそれを他人と共有することを恐れているんだ。
僕は自分の音楽を作れることについて、本当にクールだと思う。ファンがメッセージをくれて、自分の人生についての全てのことを僕にさらけ出してくれるんだ。本当にクールだよ。そうすることで、みんな解放されているんだ。
僕は、僕らはこの地球という惑星の上で些細なことに多くの時間を費やしていて、それは本当につまらない話さ。だって、ただ僕らはお互いに正直であることに恐れを抱いているんだよ! みんな正直になって、解放された方がいいよね。


今後の活動について教えてください。

この世界ツアーは、4月末まで続く予定だよ。その間に、僕は新しい曲を完成させるつもりだ。
僕にはパソコンの前に座ってやることがたくさんあるんだ。トロントのホテルの部屋では、ボーカルのレコーディングをやったんだよね。その後は曲をもっと書いて、そしてフェス三昧になるね。​

Interviewed by Satt
Written by きのや

 
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