現在、世界で最も高い新型コロナ死亡率となっているイギリスにて、ボリス・ジョンソン首相が政府職員10人に対し、2021年4月4日のイースターまでにロックダウンを緩和するための詳細な計画を立てるように指示したとのことだ。イギリスでは、イースターの休暇を家族と過ごす習慣があるため、それに合わせてロックダウンが解除できるように考慮しているものと見られている

世界のライブ産業を率いる国として知られるイギリスだが、イギリスのライブ産業は現在壊滅に近い状態となっており、多数のライブハウス等の倒産や、音楽業界に従事する人々が職を失っている状態が続いている。
このロックダウン緩和に伴い、そういった音楽業界の経済的打撃状況も段階的に回復していくことが期待される。

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英政府高官は The Sun に対し、次のように語ったとのことだ。

「いつスタートするのかを語るのはまだ早いが、作業は水面下で動いている」

19日(火)時点で、イギリスでは新型コロナウイルスによる死亡者が1,610人、過去24時間で3,634人が新型コロナウイルスで入院しており、現在治療を受けている患者の数は37,946人となっている。
イギリスの国民保険サービスである NHS は、更に数週間のロックダウンを検討しているが、多くの政府役員たちは、既に第二波のピークは過ぎたと考えているとのことだ。
法律で定められた現在のロックダウン制限は、3月31日に正式に終了するが、ボリス・ジョンソン首相はこの規則は「継続的な見直し」の下に置かれており、2週間ごとに見直されると述べている。

なお、情報筋によると首相は地域の新型コロナウイルス感染率やワクチン接種者数等の情報に基づき、地域ごとにロックダウンを緩和するとのことだ。
政府は以前、老人ホーム入居者、70歳以上の高齢者、医療従事者、疾患を抱えていたり体が極端に脆弱で2月中旬までにワクチン接種を臨床的に受けた人々を含む、ワクチン接種を優先的に受けられるグループを発表しており、1月18日の時点で426万6,577人が新型コロナウイルスワクチンの初回投与を受けているという。

一方、日本では「ワクチン接種を円滑に実施するために」マイナンバーに紐付けることが河野太郎行政改革大臣と平井卓也デジタル改革相によって検討されているとのことだ。
しかしその際にマイナンバーカードの保有は問わないとのことなので、様々な理由でカードの作成を躊躇している方はホッとしているのではないだろうか。

新型コロナウイルスのワクチンに関しては、副作用等への懸念もあり賛否両論の声が上がっているものの、音楽業界をはじめとし、世界の経済界においては光明となっていることは確かであり、先日もアメリカの感染症専門家が人々のワクチン接種状況が順調であれば2021年秋にコンサートが開催できる可能性を示唆している。

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