スウェーデン・ストックホルムに構える、キャパシティー 16,000人を誇るアイコニックなコンサート/スポーツ会場「Avicii Arena（アヴィーチー・アリーナ）」では、12月6日に２回目の Avicii トリビュート・コンサート「Together For a Better Day」の開催が予定されているが、同アリーナでは若者のメンタルヘルスについての意識向上のためのキャンペーンの一環として、会場内ストアにて、顧客がお金を支払う代わりにその時の自身の感情の状態に関する質問に答えることで商品の代金を払うことができるという試みをスタートするとのことだ。

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「Aicii Arena」は、元々の名称は「Stockholm Globe Arena」であったが、世界的に成功を納めたスウェーデン出身のミュージシャンである 故 Avicii（アヴィーチー）への敬意を示し、コンサート会場の名称を「Avicii Arena」へと変更している。
Avicii Arena は、Avicii の遺産を讃え、若者のメンタルヘルス関連の問題と自殺予防のために活動する、Avicii の家族により設立された慈善団体 Tim Bergling 財団と、Trygg-Hansa、BAUHAUS、ASM Global の協力により、2021年5月に設立された。

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このストアは、イベントが開催される夜にアクセスできるストアで、アーティストの ANJI がデザインした限定版キャップを含む、様々な限定アイテムが提供される。このストアでは、顧客は QR コードをスキャンし、その時の自身の感情に関する質問に答えることにより、商品を購入することができる。質問に答えた後は、デジタルレシートが送信されて購入した商品を受け取ることができるようになるとのことだ。
このストアの開店中は Avicii Arena に公認心理士とカウンセラーが常駐し、サポートが提供される。

Tim Bergling 財団のプロジェクトマネージャーであるアレクサンドラ・ビョルンソン氏は、この会場内ストアの独自性を強調し、次のように述べている。

この財団は、若者が成長するために必要なツールを提供し、感情や精神的健康についてオープンに会話できるような包括的な雰囲気を作り出すことを目指している。

この店舗のオープンは、若者の精神的健康問題を防ぐために、感情について議論することに対する偏見に挑戦する「Break The Silence」の活動のスタートを示すものとなる。この取り組みは、感情について自然に話し合う環境を作り、サポートやリソースを提供することの重要性を強調するものだ。

アレクサンドラ・ビョルンソン氏は、子どもや若者にとって感情を伝える能力と大人との前向きな関係がうつ病や自殺などの問題を防ぐために重要であることを示す研究を引用し、子どもや若者に自分の感情を表現し管理するよう教えることの重要性を強調している。