世界の多数の国で、新型コロナウィルス感染拡大防止のために外出規制が行われている中、フランスやスペインなどでは、警察によるドローンを利用した外出者への警告が行われており、その様子がまるでディストピア系の SF 映画の世界のようである。
 

マレーシア

スペイン

イギリス・ウェールズ

確かに、社会的距離を取りつつ市民に警告できるという点では、警察官の健康を守りつつ職務を遂行できるため、新型コロナウィルス拡散防止のためにはかなり有効だ。しかし、ネット上では「監視社会」「プライバシー侵害に繋がる」というコメントも多数見られ、政府による国民への監視体制の厳しくなるのではないか、と危険視する声が少なくはない。

ウィルスのパンデミック、政府による情報規制、ネットに拡散するデマ、先行きの見えない社会情勢、そして警察によるドローンの使用……と、現在進行形で起きている様々な出来事に現実感がなさ過ぎて、まるで悪夢を見ているようだ、と思ってしまうのは筆者だけだろうか。