EDM は常に技術的にも音楽業界の最前線を走っていると言えるだろう。1759年にフランスで初めて製造された電子キーボードから、パイオニア DJ の高性能機器まで、いつも我々を驚かせてくれる存在だ。

次に EDM が行き着くところはどこだろう? その答えは「仮想現実」だと考えられる。ここ数年で世界中の人々が技術の進化に興味を示しており、これから私たちの生活にさらに深く関わってくるかもしれない。

そこで今回は、edm.com の記事より、EDM と仮想現実が共存した4つの実例をご紹介する。
 

Marshmello × フォートナイト

2019年の初旬、Marshmello(マシュメロ)が大人気 FPS ゲーム「フォートナイト」内で史上初めてヴァーチャルコンサートを行った。10分ほどのコンサートだったが、総計1000万人以上が参加したという。フォートナイトも過去最高の同時ログイン数で、ロッド・スチュワートが1994年に行い、350万人を動員した史上最大のコンサートを優に超える結果となった。
 
 

Minecraft Music Festivals


フォートナイトが世界を席巻する前から現在まで変わらない人気を誇るマインクラフトも、EDM と深い関係がある。CoalchellaFire Festival などもマインクラフト内で開催されたことがあり、What So NotFlosstradamusVirtual Riot など、多くの DJ が出演している。
 

WAVE VR Platform

音楽と仮想現実の関係をより深くする Wave 社は、EDM に大きく焦点を当てている。TOKiMONSTA などと提携して仮想音楽環境を作成し、VR ヘッドセットを持つユーザーに、まるでライブ会場にいるかのような世界を提供。RezzJauz などとともに VR ライブなどを開催している。Galantis の VR ライブもこの企業によって開催された。
 

ABSOLUT DEADMAU5

Deadmou5(デッドマウス)が2016年に、ダンボールで作られたヘッドセット「Absolute deadmau5」をリリース。カナダ人の大人気 DJ として不思議なセットをプレイするという内容のゲーム仕様になっている。

昨今の新型コロナウイルスの影響により、多くのイベントが延期・中止になっており、これからさらに仮想現実内でのイベントが増えるのではないだろうかと見られている。

Written By TAKERU SHIGYO