43歳のデビッド・ワーキングは、離婚後の10ヶ月間、ミシガン州グランドヘブンにある実家に住んでおり、その後インディアナ州のマンシーへと引っ越した。
その際に、両親はデビッドの荷物を新しい住所へと送ったが、デビッドはその際に自身の所有物のうち「ポルノでいっぱいになった12の箱とセックス・トイでいっぱいの2つの箱」が送られてこないことに気づき、両親に対して連邦訴訟を起こした。

デビッドの両親は、これらのポルノコレクションを破壊し、破棄していたという。その際に、父親はデビッドに対して「率直に言って、デビッド、私はこれらのものを全て取り除くことによって、お前に大きな恩恵を与えた」「率直に言って、デビッド、私はお前がこれらの全てを捨てたことを大いに支持している」​と書かれた内容の電子メールを送っていたとのことだ。

ポール・マロニー裁判官は、デビッド・ワーキングの両親に対し、息子に30,441.54ドル、弁護士に14,519.82ドル、合わせて約45,000ドル(493万8,525円)の賠償命令を下した。しかし裁判官は、ミシガン州の回心法の元で授与される可能性のある三倍の損害賠償を求める息子の要求については却下した。なお、以前、ポール・マロニー裁判官は息子の略式判決の要求を認めたものの、損害賠償の判決を遅らせていた。

裁判官によると、破棄されたポルノの査定評価のために雇われた専門家であるビクトリア・ハートマン博士が、破壊されたコレクションの価値を30,441.54ドルであると決定したという。

ビクトリア・ハートマン博士は、息子のリストにある107のタイトルの値に関しては査定できなかった。
「しかし、個々の作品の評価が広範囲であり、ハートマン博士がこれらの作品の価値を見積もることさえできないことを考えると、裁判所はこれらのタイトルの損害賠償を与えるために平均値を使用することを拒否する」と裁判官は書いている。


デビッド・ワーキングは、コレクションの価値を25,000ドルと主張していたが、彼の弁護士はこれを「wanton distruction of the property(エッチな財産の破壊)」であり、コレクションの多くは置き換えることができないものであると主張して、その3倍となる 75,000ドルの損害賠償を請求していた。

訴えられた両親は、弁護士に対して「万が一に備え」てこのポルノコレクションの中でも「最悪の最悪」であるとみなされた資料のいくつかを保管した、と法廷文書に書かれており、それによると両親はディスクの「カバーアート」を作成しているとのことだ。
弁護士によると、獣姦や児童ポルノといった非常にわいせつで犯罪の可能性のある資料も含まれているように見える、とのことで、ディスクのいくつかはインターネットの違法サイトからダウンロードされた資料を使って作られた "自家製のもの" のように見えるため、現在は裁判中なのでそれを処分することはできないものの、その資料が児童ポルノである場合、この両親は刑事追訴されるリスクがあるとのことだ。

この資料は、フラッシュドライブに入っており、現在貸金庫に入れられているとのことだが、この資料の処理方法に関する裁判所命令も求められているとのことだ。