伝説の Electronic Music デュオの Daft Punk(ダフト・パンク)は、解散後も音楽ファンたちからの根強い人気があるが、そんな Daft Punk のファンアートのデジタル作品が盗難に遭い、NFT で12,000ドル(約130万2000円​)で販売されたEDM.com が伝えている。

データの盗難に遭ったのは、Daft Punk のホビー・アーティストの @sodasprouts さん。彼女は Daft Punk トリビュートのチャリティー同人誌「One More Time」の宣伝のために、Daft Punk を描いたオーダーメイドのデジタルアート作品を作成。しかし、@sodasprouts さんによると、そのデジタルデータが盗まれ、12,000ドル相当の暗号通貨で NFT として販売されてしまったとのことだ。

このチャリティー同人誌からの全ての利益は、LGBTQ +コミュニティのための世界最大規模の自殺予防や問題解決に取り組む組織「The Trevor Project」に寄付される。

@sodasprouts さんは、これについて以下のようにツイートしている。
 

これは、チャリティーに寄付されたかもしれない12,000ドルであり、または私の大学の春学期への支払いや、家賃を払えたかもしれない12,000ドルです。


デジタルアートの盗難は、仮想通貨(暗号通貨)が大流行している現在、大きな問題の一つとなっている。人気の NFT マーケットプレイス「Nifty Gateway」では、ハッカー集団により今年3月数十万ドル相当のトークン化されたデジタルアートが盗難に遭っている。

更に現在、この問題に対するきちんとした規制がまだないので、被害者は泣き寝入りとなってしまうことも多いようだ。
@sodasprouts さんも、盗難された自身のアート作品購入者を見つけたものの、その購入者はすぐに @sodasprouts さんをブロックしてしまい、更に同人誌「One More Time」のオペレーターも購入者と連絡を取ろうとしたものの、やはり連絡は取れなかったとのことだ。
 

@sodasprouts さんは EDM.com に対して以下のように語っている。

私たちはお気に入りのロボットに敬意を表するチャリティー活動を行なっており、自分や他人の作品が盗まれたり売られたりするのを見て本当にガッカリしています。


@sodasprouts さんは今後、こういったデジタル犯罪に対する法的措置を求めることも視野に入れているようだが、まだ公式にはその計画は発表されていない。一方で、@sodasprouts さんはこの経験を踏まえて、アーティストたちがデジタルアートの窃盗から身を守るためのガイドを作成して共有している。
 


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