『FEMM(読み:フェム)』は、意思を持つマネキン『RiRi(リリ)』と『LuLa (ルラ)』からなる"Dance & Rap"デュオ。昨年の夏から、世界中のファッショニスタや人気ブロガーなどがこぞってシェアすることで、日本でも人気爆発寸前となっている。本日公開されたのは、彼女達の最新曲でメジャー・デビューE.P.のタイトル曲でもある『PoW!』のミュージック・ビデオだ。

こちらの『PoW!』という楽曲は彼女たちの代表曲ともいえる『Fxxk Boyz get Money』に続く第2弾『TWERK』ソングに仕上がっている。『Fxxk Boyz get Money』は、過激な歌詞で、欧米を中心にガールズ・アンセムとして口コミで拡散し、世界No.1エンタメブロガーの『ペレス・ヒルトン』や、日本では『水原希子』などもSNS上でシェアしたことで、一気に彼女たちの知名度をアップさせた代表曲。YouTubeだけでも100万回再生を超えている(彼女達のチャンネルの総再生回数は500万回超)。

『TWERK(読み:トゥワーク)』とは、元々、ヒップホップやレゲエ・カルチャーでスタンダードな腰を落としお尻を激しく振るダンスの一種だが、大流行中のEDMブームの中でも常に新たなムーヴメントを仕掛けてきたパイオニア的アーティストたちが、昨年頃から次々とTWERKIN'なトラックを世界的にヒットさせ、日本でも今年に入りひとつの音楽ジャンルとして認知されつつある最新カルチャーだ。

マイリー・サイラスがアメリカでの火付け役であるように、日本では『TWERK 'EM ALL』という『TWERK』の仕掛け人的グループのダンサーとして『Ultra Japan』に出演する等、FEMMこそがそのポップ・アイコンと言っても過言ではない。

なお、『TWERK』がオックスフォードの辞書新語 ( 日本でいうとことの『流行語大賞』のような存在 ) にノミネートされた際、出版社側が「Twerking に対する一般からの批判交じりの反応は、1960年代にR&B 歌手 チャビー・チェッカーが『The Twist』でツイストダンスを大流行させた時を思わせる」とコメントしたことが知られている。

『PoW!』ミュージックビデオは、そこから着想を得て、50s、60sリバイバルを意識しつつ、サウンド・ビジュアル両面で『TWIST 'n' TWERK』を一貫したコンセプトに据えて制作されたという。『Fxxk Boyz Get Money』を手掛けた『河野未彩』が再びディレクションを行い、映画『BACK TO THE FUTURE』のダンス・シーンを彷佛とさせる『TWIST』に、コケティッシュな『TWERK』を掛け合わせ、サイケ/レトロ&フューチャー/ピンクといったキーワードで彩る超絶カオスな映像世界を、是非とも、体感してほしい。
 

また併せて、彼女たちのオフィシャル・ホームページも本日リニューアルされ、『PoW!』のミュージック・ビデオから抽出されたピンキーなGIFアニメのシェア&ダウンロード・コンテンツや、23曲にも及ぶデビュー作の収録曲からの先行試聴、さらに、初めての人もこの映像さえ観ればすぐにFEMMを理解できるヒストリカルなプロフィール映像なども公開され、既にファンの人も、これからファンになる人も、一緒に楽しめる内容となっている。

サウンド、コレオグラフ、ファッション、多角的に隙なく生み出される『FEMM』という新たなジャパニーズ・ビジュアライゼーションが、世界中のクリエイターが恋した2体のマネキンを「TOKYO POP」のニュー・アイコンへと押し上げる日は、そう、遠くない。