“デジタル・ロック” というジャンルのパイオニアでありグラミー賞にノミネートされるなど、世界を代表する DJ/プロデューサーの The Chemical Brothers(ケミカル・ブラザーズ)が、約4年ぶりとなるニュー・アルバムを4月12日(金)世界同時発売することを発表した。
アルバム・タイトルの『No Geography(ノー・ジオグラフィー)』を直訳すると、「地理が無い」。そのタイトル通り、今作は原点に立ち返ると同時に、固定概念を覆す “自由” がテーマの作品となっている。

 
『No Geography』のレコーディング中に、メンバーの Tom Rowlands(トム・ローランズ)と Ed Simons(エド・サイモンズ)は “リセット・ボタン” を押した。今作の制作は、スタジオの中にスタジオを作る作業から始まった。今回のアルバムは、The Chemical Brothers としての最初の2枚のアルバムを作った小さな部屋で、トムの家の屋根裏部屋に20年間眠っていた機材を引っ張り出し、作られたのだ。そのとても実験的な作業は、彼らに精神的自由と、自由な音楽制作環境とマインドを与えた。
 

『No Geography』には、既にシングルとして発表されていた「Free Yourself(フリー・ユアセルフ)」と「MAH」、そしてニュー・シングル「Got To Keep on(ガット・トゥ・キープ・オン)」が収録されている。同作には、ノルウェーのシンガーソングライターの AURORA(オーロラ)が複数の楽曲で参加している一方で、アルバムの冒頭を飾るトラック「Eve of Destruction(イヴ・オブ・デストラクション)」では、海外からも注目を集める日本の次世代ラッパー、NENE(ゆるふわギャング)がフィーチャーされている。


The Chemical Brothers がオリジナルアルバムに日本人アーティストを起用するのは初めてであり、グローバルに日本の優れた才能を紹介する素晴らしい機会となるであろう。