グラミー賞6冠を達成という華々しいキャリアを誇る Black Eyed Peas は、2000年代初頭、3人組の HipHop グループとしてスタートし、その後紅一点・Fergie（ファーギー）がボーカルとして加入、「Where Is The Love?」「Pump It」といったヒット曲で瞬く間に一斉を風靡し、2009年リリースのアルバム『The E.N.D』では「Boom Boom Pow」が12週連続、そして「 I Gotta Feeling」で14週連続、合計26週間連続で全米シングルチャート1位を獲得、同一アーティストによる連続一位獲得記録の新記録を樹立した。
2011年に活動休止、その後 Fergie の脱退を経て2018年に3人組として原点回帰し、Hip Hop にフォーカスしたアルバム『Masters Of The Sun Vol. 1』をリリースして本格復帰を果たした。そして2019年には米 Epic Records への移籍を発表した。
そんな Black Eyed Peas のニューアルバム『Translation』は、 J Balvin（J・バルヴィン）に始まり、ラテン・トラップ界のスーパースター・Ozuna（オズナ）、大人気ラテン・トラップ・レゲトンシンガー/ラッパーの Nicky Jam（ニッキー・ジャム）、新星実力派シンガー J. Rey Soul（J レイ・ソウル）さらにラテン・ミュージックシーンの歌姫・Shakira（シャキーラ）といった多数のラテン・アーティストたちとのコラボトラックから、French Montana（フレンチ・モンタナ）、Tyga（タイガ）といった HipHop シーンの実力者たちとの楽曲も収録された、超豪華なアルバムとなっている。
超豪華コラボアーティスト多数参加、Black Eyed Peas お得意のサンプリングスキルが発揮されたスペシャルなアルバム！
ニューアルバム『Translation』の要注目ポイントの一つに、Black Eyed Peas といえばの「サンプリング」がギュッと詰め込まれている点が挙げられる。Black Eyed Peas は、過去に Daft Punk（ダフト・パンク）の「Harder, Better, Faster, Stronger」をサンプリングした「Boom Boom Pow」、クエンティン・タランティーノ監督による映画「パルプ・フィクション」でも使用された Dick Dale（ディック・デイル）「Miserlou」をサンプリングした「Pump It」と、絶妙なサンプリングを駆使して誰もが忘れられないキャッチーなトラックの数々を世に送り出し続けてきた。
今回のニュー・アルバムも、そんな Black Eyed Peas らしさに溢れており、サンプリングの魅力がしっかり詰め込まれつつも前作とはガラリと雰囲気を変えた一枚となっている。
移籍後の第一弾シングルであり楽曲と MV の累計再生回数が15億回を突破し、Black Eyed Peas 史上最も再生・視聴された楽曲となった J Balvinとの大ヒットコラボ曲「RITMO (Bad Boys For Life)」では、Corona（コロナ）の「Rhythm Of The Night」をサンプリング。
will.i.am はこういった大胆なサンプリングについて「音楽のプレイリストを作りたいと思っている」とコメント。
そうして生まれ変わった曲たちは「RITMO (Bad Boys For Life)」以外もアルバムに多数収録されており、しっかりとヒットを飛ばしている。「アルバム自体をアルバムというよりも、プレイリストに見立てている。だから、プレイリストを作るにあたって、新旧を取り混ぜている。聞き手に何を体験してもらいたいかをキュレーションをする観点から引用を用いて、そこに新たな命を吹き込み構築し直すことで、新しい斬新な曲が生まれる。例えば、Rick James（リック・ジェームス）の「Super Freak（スーパー・フリーク）」と MC Hammer（MC ハマー）の「U Can't Touch This（ユー・キャント・タッチ・ディス）」を引用しながら、その上からアフロビートを重ねて、スパングリッシュの歌詞に Nicky Jam のスペイン語、そして Tyga のラップを乗せて、最後で一気にレゲトン・リズムに一変する。その融合こそが一番の鍵だ。往年のものを新しいものに生まれ変わらせる。未来的なサウンドを取り入れるのもそう。「No Mañana（ノー・マニャーナ）」や「DURO HARD（ドゥーロ・ハード）」といった曲では未来的サウンドが鍵となっている」
Ozuna、J. Rey Soul が参加するアルバムのリード・シングル「MAMACITA」では、1986年の Madonna（マドンナ）のアルバム『True Blue』収録の「La Isla Bonita」をサンプリング。「MAMACITA」は Spotify「Global Top 50」プレイリストで現在7週連続チャートイン、7月20日現在ではトップ20以内に食い込んでいる。
Fergie のインパクトに匹敵!? 新星歌姫・J. Rey Soul の歌声を体感せよ！
以前からの Black Eyed Peas ファンの中には「やっぱり Black Eyed Peas といえば Fergie だよな〜」という方もいるかもしれないが、前作『Masters Of The Sun Vol. 1』にも非公式メンバーとして参加していた新星歌姫・J. Rey Soul の歌声をぜひ体感してほしい。フィリピン出身の J. Rey Soul は、まだ10代にしてフィリピン開催のオーディション番組「ザ・ヴォイス」のファイナリストとなった。その際に同番組の審査員を務めていた apl.de.ap が彼女の才能を見出し、Black Eyed Peas のツアーにボーカルとして参加することに。その後、J. Rey Soul は拠点をアメリカへと移し『Masters Of The Sun Vol. 1』のレコーディング に参加、ツアーにも帯同。
そして本作から Black Eyed Peas の正式なメンバー加入へと至ったというサクセスストーリーを持つ、正真正銘の実力派若手シンガーだ。
メンバーの apl と Taboo は、彼女が加入した経緯や彼女の魅力についてインタビューで以下のようにコメントしている。
apl.de.ap
「僕は毎年フィリピンに帰っているんだけど、その時に、彼女をある歌番組で見かけたんだ。独特な声をしていて、ダンスもできて、ラップもできた。そんな彼女を自分の親友たち、つまり Taboo と will に見てもらって、自分と同じものを感じるか知りたくなった。彼らも彼女の才能に惚れ込み、しかも彼女は努力家だっていうところに、僕ら三人とも魅力を感じた」
Taboo
「しかも彼女は若い、ミレニアル世代ならではの精神を持ち込んでくれる。まだ20代前半で、やる気に満ちている。どんな課題にも挑んでいく度胸もあって、レコーディングでも、パフォーマンスでも、僕たちが与える課題に精一杯取り組む。柔軟性があって、どんなこともスポンジのように吸収しようとする貪欲さもある。そこが素晴らしいところだ。彼女みたいな若いアーティストが目の前にいて、アドバイスしたり、指導したりした時に、学ぶ意欲を見せてくれて、アーティストとして成長、進化するのが見られるのは嬉しい限りだ」
今作では、アルバムのリード・シングルの1曲でもある「MAMACITA」の MV にも出演、更にアルバム内の複数曲に参加している。will.i.am、apl.de.ap、Taboo、そして紅一点ヴォーカルの Fergie という4人体制での活動の印象が強かった BLACK EYED PEAS だが、それに引けを取らない J. Rey Soul を迎えた新たな BLACK EYED PEAS の素晴らしいステージは、9月の SUPERSONIC での来日が初の日本ステージとなる。
Black Eyed Peas（ブラック・アイド・ピーズ）
『Translation（トランスレーション）』
2020年7月22日（水）発売SICP-6328 / 2,400円+税/歌詞・対訳・解説付き
配信アルバム：6月19日（金）配信開始
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
●海外オフィシャルサイト https://www.blackeyedpeas.com/
●日本公式サイト https://www.sonymusic.co.jp/artist/blackeyedpeas/
SUPERSONIC
日時： 2020年9月19日（土）・ 20日（日）・ 21日（月・祝）開場・開演： 9:30 開場 / 11:30 開演※21日は東京公演のみ開催
会場：
【東京】ZOZOマリンスタジアム＆幕張海浜公園
【大阪】舞洲SONIC PARK（舞洲スポーツアイランド）
※Black Eyed Peas の出演は【大阪】9月19日（土）、【東京】9月21日（月・祝）
●オフィシャルサイト https://supersonic2020.com/
