2021年の正月休みも引き続き外出自粛を促される中、自宅で映画でも観ようかな、と思う方も多いはず。
そこで筆者が最もおすすめしたい映画が、2013年に公開された「フルートベール駅で」だ。
 

実はこの映画、「最も好きな映画」としてビリー・アイリッシュが4年連続で挙げるほど、お気に入りの作品でもある。

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2009年元旦。新しい年を迎え歓喜に沸く人々でごった返すサンフランシスコ「フルートベール」駅のホームで、22歳の黒人青年が警官に銃で撃たれ死亡した。丸腰の彼は、3才の娘を残しなぜこのような悲惨な死を迎えることになったのか。全米で抗議集会が行われるなど、大きな波紋を巻き起こした実在の事件を映画化した本作は、彼が事件に巻き込まれる前の“人生最後の日”を描いている。そこには、決してニュースを見ているだけではわからない、一人の人間の非業の死がいかに悲しく、周囲の人を傷つけるか、そして、ただ一人の人間の命がいかに重く尊いものなのかを描き出し、観る者の心に訴えかける。(クロックワークス公式サイトより)


2020年もまた黒人男性が警察官に殺害される等のアメリカの人種差別問題を浮き彫りにさせるような悲しい事件が続き、「Black Lives Matter」運動もいまだに続いている中で、再び話題となった作品でもある。

主人公であるオスカーが射殺される様子は、実際に現場に立ち会わせた人たちにより携帯電話で撮影されており、その実際の動画の一部も映画の中で目にすることができる。

差別がなくならない理由や、悲しい出来事が続かないようにするにはどうするべきなのか、風化させてはいけない現実がこの映画に詰まっている。

他の人と変わらないごく普通の大晦日を過ごす黒人青年を見ていて、途中まで「本当にこの後事件が起きてしまうのだろうか」と思ってしまうほど、突然の黒人の悲惨な死に必ず衝撃を受けるはず。

こちらの作品は Netflix、U-Next などで視聴できるので、是非この正月休みにチェックしていただきたい。

Written By TAKERU SHIGYO