日本が世界に誇るDJ/プロデューサー、KSUKE。DJ MAG JAPANでは人気投票で一位を見事に獲得し、日本1の人気アーティストであることが証明された。もちろんスキルも衰えることなく、自身の楽曲「POOL」がアジア出身のEDMアーティスト、DJの楽曲を収録したコンピレーションアルバム『Billboard Presents Electric Asia Vol. 1』に収録されることになった。

昨年のULTRA JAPAN 2016の出演時に行った独占インタビューから10ヶ月。その間に活動拠点をアジアに移し、アジアのダンスミュージックシーンの最前線で活動している。今回はコンプレーションに収録される「POOL」の制作秘話と、アジアでの活動について聞き出すべくインタビューを敢行!
 
アジア出身のEDMアーティスト、DJの楽曲を収録した『Billboard Presents Electric Asia Vol. 1』にKSUKEさんの「POOL」が収録されました。おめでとうございます!この「POOL」はどのようなイメージで制作されましたか?
ありがとうございます!最初は具体的なイメージは無いまま作っていたのですが、曲を作っていく途中で「楽しい気持ちになる曲を作りたい」というイメージが浮かび上がりました。そのイメージから、楽しいアクティビティがたくさんある夏の要素を取り入れたいなと思いつきました。そこでどんな夏の要素を取り入れるか考えたんですが、「プール」が良いかなと思ったんです。プールに入って遊んでいる人たちってすごい楽しそうじゃないですか。だからプールを思いっきり楽しむ人たちの姿を描きつつ、切ないメロディーで夏が終わる時に感じる切ない気持ちも同時に表現しました。


「POOL」はどのようなシチュエーションで聴いて欲しいと思っていますか?
これに関しては、僕から特に指定したくないです。この曲は聴いてわかる通り、夏向けに作ったのでもちろん夏に聴いてもらいたいですが、冬でもドライブ中だったり、クラブだったり、イヤホンを通してだったり、様々なシチュエーションで「POOL」が流れた時に「あの夏は楽しかったよね!POOL聴いてたよね!」みたいな夏の出来事を思い返してノスタルジックな気持ちになってもらいたいです。

「POOL」はアートワークも特徴的です。このアートワークにも何かこだわりはあったのでしょうか?
最近ドローンで高いところから撮影されたキレイな写真がよくSNSにアップされているのを良く見ますよね。それに影響されて「上から眺めるプールの風景をアートワークにしたい」とデザイナーさんにオーダーしました。それと同時に極力シンプルなものにしてもらうようにもお願いしたんです。この曲に重ねる思い出を作るのは僕じゃなくて、この曲を聞いたみなさんだと思っていて、その中心にはプールがあるということを伝えるためにもシンプルなものにしました。


KSUKEさんは拠点をアジアに移して活動を開始されましたが、拠点を移した経緯を教えてください
まず、アジアのダンスミュージックシーンが成熟してきています。もちろん日本でも活動していて支障は無いですが、成熟を遂げているアジアのシーンは今しか見れないと思ったのが大きな理由です。2年前に僕はラスベガスでも活動していたのですが、その当時のラスベガスはEDMが人気絶頂の時期でした。そこに続いてアジアにEDMブームが来ていて、僕はそのアジアのシーンを実際にその土地に住んで体感したかったんです。そこで、タイは東南アジアの中でもダンスミュージックのシーンをリードしているイメージだったので、タイのバンコクに住むことにしました。
僕にとって、今回活動の拠点を移した主な目的は海外でDJをすることではありません。今僕がしたいことは日本とは違った環境のアジアの国での生活に馴染んだり、現地の空気を感じることです。僕にとってDJとしての成功は、上手いDJをしたり、大きなステージに立つことでは無いです。上手いDJをすることもスキルとしては重要ですが、DJのパッションに理由が無いと意味が無いと思っています。
そういう意味でも、今しかできないことを体験してみたいと思っているんです。もちろん日本で活動し続けることもできますが、僕は海外で活動して色んな国で色んな経験をしたいと思っています。その経験が生きてこれまでとは違う曲ができたり、他人とは違うスタイルのDJになっていくはずです。


タイではどのように過ごしていますか?
僕はあまり観光をしていなくて、ボーッとして過ごす日もあります(笑)去年、タイのフェスに出演した時に知り合った現地のアーティストとずっと連絡を取り合っていて、タイに引っ越した時にシンガーやデザイナーやCMクリエイターだったり、彼の色んな人を紹介してくれたのでその人と仲良くなって遊んだりもします。タイはアメリカと近い文化があって、引っ越し記念にホームパーティをしたりするんですよ。そういう経験ってなかなかできないから、やっぱりタイに移って良かったなと思っています。

KSUKEさんはアメリカ、ヨーロッパ、アジアなどワールドワイドに出演をされてきましたが、そんなKSUKEさんの目にアジアのダンスミュージックシーンはどのように見えていますか?
少し前までは、ダンスミュージックのシーンはヨーロッパやアメリカの方がリードしているものだと思っていました。でも、今では日本のダンスミュージックも追いついてきていて、昔では考えられなかったぐらい毎週のように海外アーティストが日本のクラブでDJしていますよね。数年前は1人のアーティストを日本に呼ぶことがかなり難しかったのですが、今ではアーティストたちが当たり前のようにアジアツアーを組んでいて、アジアにも足を運ぶようになったことからもアジアのシーンは成長していることが分かるはずです。

最後に、iFLYERのユーザーのみなさん、KSUKEさんのファンのみなさんにメッセージをお願いします!
いつも応援ありがとうございます!これからも1人の"KSUKE"という人間として成長して、僕が「楽しいな」と感じたものや「新しいな」と思ったもの、「素晴らしいな」と感じたものをDJ/プロデューサーとして音楽を通して表現していくので、今後もサポートお願いします!
 
 

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衣装協力: SOPHNET. / uniform experiment

アジアでの様々な経験を糧にさらなる成長を目指すKSUKE。彼がアジアのシーンをリードする存在になるだろう。『Billboard Presents Electric Asia Vol. 1』は好評発売中!

 
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