Ultra Music Festival(ウルトラ・ミュージック・フェスティバル)は、アメリカの法律中の「許可されないチケット契約条件」の項目に違反するとして、 SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)を同項目で訴えたのと同じ法律事務所によって提訴されているようだ。

マイアミをはじめ、世界中で開催される Ultra Music Festival(UMF)を運営する企業、Ultra Enterprises(ウルトラエンタープライズ)は、キャンセルされた UMF 2020のチケット保持者に現金による払い戻しを拒否したという件で訴訟を起こされている。

フロリダ州マイアミで2020年3月20日〜22日に開催が予定されていた UMFM は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3月初旬に中止が発表された。

フロリダ州南部の連邦地方裁判所に提出された集団訴訟では、イベントキャンセルに対しての Ultra の不当な対応が非難されており、原告の Samuel Hernandez と Richard Montoure によると、Ultra の利用規約にある「チケットの全額または一部の払い戻し、現金での払い戻しは一切行わない」という権利は不当なものであり、UMF 2020のチケットは UMF 2021 または 2022 のチケットとのみ交換する、という条件は、法律の中の「許可されないチケット契約条件」であると主張。

Samuel Hernandez と Richard Montoure の弁護人は「本質的に、「許されないチケット契約条件」の幻想と義務に基づき、義務を果たしていると主張するのは、一方的なオプション契約であり強制できない」と述べている。

Samuel Hernandez は、購入した6枚のチケットのうちの4枚、合計3,000ドルの払い戻しを求めており、Richard Montoure は購入した2枚の3日間パスのチケットの払い戻しを約1,000ドルで求めていた。

「我々は新型コロナウイルスによるパンデミックが世界経済のあらゆる部分に影響を与えたことを理解しているが、UMF がこの異常な危機の負担を顧客に背負わせる権利を持っているとは信じていない。いくつかのケースでは、このフェスティバルに参加するために参加者は数百ドルを支払っている」「我々は、我々の顧客およびクラスのメンバーのために現金払い戻し対応がされることを楽しみにしている」と、同法律事務所で SXSW の訴訟を担当する Southby Southwest は語っている。

Ultra、SXSW に加え、キャンセルされたいくつかのショーが現金払い戻しを拒否したことを巡り、SeatGeek と StubHub をはじめとする何社かのチケット会社も法的措置に直面しているとのことだ。